どこかさみしげな表情の火山島・ウク (C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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 ディズニー/ピクサー最新作「インサイド・ヘッド」と同時上映される短編「南の島のラブソング」の特別映像が、このほど公開された。

 同作は、ハワイの海に浮かぶ火山島を主人公にしたミュージカル仕立てのラブストーリー。愛する人と出会いたいと願いながら、何百万年にもわたって歌い続けるひとりぼっちの火山島・ウクの姿を描く。

 映像では、噴煙を上げながら「誰かと出会いたいよ 湧き上がる熱い思い」と空を見上げて歌うウクの様子が切なさたっぷりに描かれるほか、青々とした海や満天の星空といった美しい映像を堪能できる。ディズニー/ピクサーの短編では、これまでも意思を持った雲を描く「晴れ ときどき くもり」(2009)、傘が主人公の「ブルー・アンブレラ」(13)など、人間以外のキャラクターを生き生きと描いたものが多く、本作もその系譜に連なる作品といえる。

 本作で監督デビューを飾ったのは、「モンスターズ・インク」(01)、「ファインディング・ニモ」(03)といった作品に携わってきたアニメーターのジェームズ・フォード・マーフィ。ハワイ島沖にある海底火山の存在を知ったことから本作の構想が生まれたそうで、「これらの島は今後1万年から10万年後には海面に姿を現しはじめ、最終的にはハワイ島とつながるというのです。壮大な“時間”のスケールに驚嘆した私は、8500万年もの時をかけて1つの火山がたどる“一生”をまとめました」と振り返った。同時に、自身が経験したある出来事がストーリーを決定づけたそうで、「火山の情報を集めている間に、私の妹が43歳にして結婚することになりました。結婚式で妹の幸せそうな顔を見ながら、彼女がどれだけ長い間このハレの日を待ち望んでいたかと想いをめぐらせるうち、火山の一生がまったく違うものに見えてきたのです。そしてふと、『火山も人間と同じように、生涯運命の人に出会うことを夢見ていたとしたら』とひらめいたんです」と明かした。

 「南の島のラブソング」は、「インサイド・ヘッド」の同時上映短編として公開中。