「『絶縁コンビニスイーツ』の週で洋一郎が見せた一子への一途さのおかげで、僕の株も上がりましたよ!」

と、満面の笑みで現れた高畑裕太。朝ドラ『まれ』で主人公の幼なじみのひとり、角洋一郎を熱演している。先日の放送では、彼が思いを寄せる、一子(清水富美加)のために頑張っていたけど、気持ちは届かなかったような……。

「いえいえ、あの行動力はすごいなと思いますよ。僕だったら、相手に気がないなとわかったら、自分から忘れようとしますね。だって、傷つくのが怖いから。でも、洋一郎はめげずに一子に向き合っていったから、あの騒動のおかげでほかの仲間たちとは違う、特殊な濃い”絆”が生まれたような気がします」

共演者からは大泉洋とともに”ムードメーカー”との呼び声が高いけど、そう言われてどんな気分?

「『まれ』のみなさんにそう言われることは、喜びもより一層ありますし、すごくうれしいです! それに大泉さんと並んで名前を挙げてもらえるなんて、こんなに光栄なことはないですよ」

これからヒロイン・希が能登に戻って新展開になるけど、見どころを教えてください。

「物語のテーマの”夢・家族・絆”に、希がいろいろな事件を通じて得たものがパズルのピースのようにつながって、どんな絵が組み上がるのか、それを想像していただければなと思います。いろいろ事件、起こりますよ(笑い)!」

“役者一家”ゆえの悩み!?

高畑といえば母親に高畑淳子、姉の高畑こと美も女優として活躍している、役者一家のひとり。やっぱり、家では演技について話したりする?

「話しますね。役者として勉強を始めたころは相当キツいダメ出しをもらいました。大学時代、『フィガロの結婚』という演目に出演したんですけど、おじいさん役なので、手を震わせ、背中を曲げてよぼよぼの演技をしたら、”あんた、人間じゃなかったよ。あの演技自体、見るのは拷問だったね”って(涙)」

撮影/佐藤靖彦