日本での活動に意欲をみせるヤオ・アイニン

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 第27回東京国際映画祭で上映され、“台湾青春映画の新潮流”と評された「共犯」が7月25日、東京・新宿武蔵野館で公開され、出演した女優ヤオ・アイニンが舞台挨拶に立った。

 「光にふれる」で視覚障害を持つピアニストを描き高い評価を受けたチャン・ロンジー監督の長編第2作で、若者の孤独や痛み、絶望を鋭くえぐり出すサスペンス映画だ。ヤオは変死体となって発見されるが、物語の鍵を握る女子高生シャー・ウェイチャオ役を好演した。

 ヤオ演じるシャーは孤独のカラに閉じこもる役どころだったが、役作りへの苦労はあまりなかったという。その理由を「映画の中のシャーと私は、個性、性格においてもとっても似ているんです」といい、「プライベートではひとり部屋でじっとして静かに過ごすのが好きです」と意外な素顔を明かした。

 また、「監督が私の普段の雰囲気がとても合うと思って気に入り、抜てきしてくださったんだと思います」とニッコリ。その一方で、ロンジー監督について「撮影中は、(ヤオが)役に上手く入っていけるように口をきいてくれなかったですし、たったひとりにされて『音楽を聞きなさい』と言われていて、現場ではとても怖い人だと思っていました」と苦笑交じりに振り返っていた。

 劇中でヤオがタバコを吸うシーンがあり、「タバコをもともと吸えないんですが、監督から吸いなさいと言われて、そのシーンはとても緊張しました」と吐露。そして、「撮影中は髪は長かったんです。地毛なんですが、その後に撮影が終わってから暑かったのでバッサリ切っちゃったんです。そうしたら補足撮影があって、その部分だけウィッグを付けているんですよ」と話し、会場を驚かせていた。

 日本に来るのは6度目だそうで、日本語を交えながら挨拶。「台湾の人は日本がもともと大好き。日本に来ると、親しみを感じます。前の震災などで台湾と日本との結びつきがすごく強くなったと思っています」と語り、「日本語がとても上手というまでいかないので難しいですが、今後も日本でモデルの仕事や映画、テレビにも出てみたい。皆さんにまたお目にかかりたいと思います」と意欲をのぞかせていた。