台湾の新星ヤオ・アイニン

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 第27回東京国際映画祭で上映された台湾映画「共犯」の公開直前トークイベントが7月23日、東京・虎ノ門の台湾文化センターで行われ、出演した女優ヤオ・アイニンをはじめ、写真家の川島小鳥、映画評論家の松崎健夫氏が出席した。

 川島の写真集「明星」の被写体となり、その純真な魅力が注目を集めたヤオ。台湾で女優やモデルと幅広く活躍しているが、日本進出について問われると「私はいつも日本が大好きですから、日本でモデルの仕事をやりたいです」と日本語で意欲を語った。そして、「この映画の監督と全部のスタッフとキャストたちはみんな、日本が大好きです」といい、「『共犯』が日本で公開されてうれしいです」と晴れやかな笑顔を振りまいていた。

 「光にふれる」で知られるチャン・ロンジー監督の長編第2作で、若者の孤独や痛み、絶望を鋭く描写したサスペンス映画。本作で映画デビューを果たしたヤオは、変死体となって発見される女子高生シャー・ウェイチャオ役に扮している。

 日本での公開を間近に控え、ヤオは「出来上がった作品を自分で見た時にとても感動して、素敵な映画だと思ったので、みなさんにそういう気持ちになってほしい」とアピール。キャスティングの経緯を「友だちが推薦してくださって、オーディションを受けることになりました」と明かし、「(明るい作風が多い)台湾ではこういう映画があまりないので、すごく新鮮に思いました。この映画に出ることができて、とても幸運なことだと思います」と話していた。

 また、撮影時を振り返り「水に潜るシーンや、ワイヤーを付けて飛び降りるシーンがあります。とても怖かったんですが頑張ってチャレンジして、やり遂げました。監督もスタッフも皆、よくやったとほめてくれました」とニッコリ。「監督が求めていたことの、100パーセントはできなかったかもしれません」と悔しさをあらわにしたが、それでも「(最後まで)やり遂げることができたし、皆で力を合わせて作れた作品です」と胸を張った。そんなヤオの姿に、女優挑戦前から知る川島は、感激した様子で目を丸くしていた。

 同じ高校に通っているだけで、交流がなかったホアン、リン、イエが、偶然同じ時刻に通りがかった路地で女子生徒シャーが変死しているのを発見する。3人はそれぞれの理由で真相究明に乗り出すが、やがてシャーがいじめを受けていたという疑惑を持つようになる。「共犯」は、7月25日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。