映画製作を通じて、トム・クルーズと絆を育んできたクリストファー・マッカリー監督	/写真:SPLASH/アフロ

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トム・クルーズ主演の大ヒットスパイ・アクションシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(8月7日公開)。メガホンをとるのは、『ユージュアル・サスペクツ』(95)でアカデミー賞脚本賞を受賞するなど、脚本家としても高く評価されているクリストファー・マッカリー監督だ。トムとのタッグが4度目となる本作の監督に抜擢されたことは、監督自身、思いがけないことだったという。

【写真を見る】『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー賞脚本賞を受賞した経験を持つクリストファー・マッカリー/写真:SPLASH/アフロ

「『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)で一緒に仕事をしていた時、いままでの作品や今後の映画の話になった。そこでトムが何気なく、『「ミッション:インポッシブル」の監督をやるべきだ』と言ったんだ。僕は深く考えないで『そうなったら最高だね』と答えた。それからしばらく経って、『皆に話して、君が「ミッション:インポッシブル」の監督に決まった』とトムから言われたんだよ」

『ミッション:インポッシブル』のような大ヒットシリーズを監督するうえで、最大の壁は“時間との戦い”だったという監督。そんななか、予告編で話題を呼んだ、時速400kmで地上1524mまで上昇する軍用飛行機の外側にトムがノースタントで張り付くという、驚きのアクションを生み出した。

「撮りたいものを撮る時間がなかったけど、それ以外のことはすべて夢のような、最高の体験だったよ。なにかを思いつくと、それに対して『できる』と言ってくれる人がいる。飛行機の模型を見ていた時、トムに『この外側に君がいるなんてどうだろう?』と言うと、『それは可能だ。どうやってやるかを見せよう』と返事があるんだ。本当にすごいことだよ。唯一自分を制限するものがあるとしたら、それは自らの想像力だね」

劇中では、ほかにもダイブアクション、バイクアクションと、トムが生身で挑んだ怒濤のアクションが展開する。カーアクション撮影時のエピソードを監督が教えてくれた。

「姿が見えないところでも、運転しているのはトム自身。スタントのリハーサルでは、ショットをうまく並べてほかの人が車の運転をすることも時にはある。ただ、トム本人が運転していない時は映像を見ればすぐにわかる。興味深いのは、スタントだけでないトムが映り込む小さなシーンでも彼は現場にいるんだ。すべての瞬間、その場にいたいと心の底から思っているようだね」

09年の『ワルキューレ』以来、長きにわたり映画作りを共にしてきたトムと監督。監督から見たトムは、観客のことを楽しませることを常に考えている“映画製作マシーン”だという。

「トムは仕事だからやっているというのではなく、心底楽しんでいるんだ。人を楽しませることが大好きで、そのプロセスも楽しんでいる。だからいつも没頭するし、自分を追い込んでいく。そして既成概念を捨てるという勇気を与えてくれる。荒野に立たされたかのように、なにをやっているかわからなる時も、トムは『大丈夫だ』と言ってくれるんだ」

いまだストーリーの全貌が明かされていない本作。監督はいままでとは違う『ミッション:インポッシブル』になっていると自信をのぞかせる。

「これまで以上に、イーサン・ハントらIMFのメンバーに対して、彼らのスパイという職業が、どのような代償を払わなければならないかを取り上げているんだ。いままでとはかなり異なる『ミッション:インポッシブル』だけど、同時にシリーズの精神も受け継いでいるから、楽しんでもらえると思うよ」【Movie Walker】