「苦手なママ友」との関係を、自然消滅へ持っていく5つのルール

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同じ地域に住んでいて、同じ年齢の子供がいると、幼稚園や小学校が一緒というだけで、“ママ友”になってしまいますよね。

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「子供のために仲良くしなくちゃ!」とがんばってはみたものの、「子供が仲良しだからママ同士も仲良し」になれるとは限らないことも……。

そんなときは、子供のためにもあまり深くお付き合いするのは避けましょう。
苦手な気持ちは伝わりやすいだけでなく、相手を傷つけます。傷ついて「憎さ百倍」となって起こるトラブルは大きいのです。

そこで、つかず離れずお付き合いをしつつも、プライベイトでは自然消滅に持っていく5つのルールを元心理カウンセラーの筆者がご紹介しましょう。

1.忙しくて時間が自由にならないことをさりげなくアピール!

同じ年齢の子供がいるママのライフスタイルはだいたい決まってくるもの。そのため、寂しがり屋のママは、相手をしてくれそうな人を探して、空いた時間に声をかけてしまいます。

「あの人なら付き合ってくれるかな?」「あの人と仲良くなりたいな」といった気持で声をかけるのでしょうが、いくら好意からでもいつもいつもだと困ってしまいます。

そんなとき角を立てずに断るには、趣味や習い事では相手に空いている時間の予想が立ってしまいますので、相手に予想のつかない用事を入れ、「忙しい人」と印象付けるのがお勧めです。
ただし、極端なウソではなく、本当の用事を少し大げさに、そしてあやふやに伝えるくらいがお勧めです。

そして、「お誘いに乗れなくて残念!」と心から残念に思っている様子もアピールして、「時間ができたら連絡するね」と付け足しておきましょう。
彼女(苦手なママ友)の気持ちを傷つけずに、相手からの連絡をやんわりと遮ることができます。

2.相手のことを考えすぎないこと!

彼女のことを考えて家事を差し置いてまで長話に付き合っているのに、自分に用事ができたら「ごめんね。子供が……」と容赦なしのこともあるでしょう。

このような場合は、彼女にあなたの思いやりは伝わっていないのです。彼女には、あなたに付き合ってもらっている意識はありません。あなたも暇しているのだからお互い様だと思っているのです。

だからあなたも彼女に気を遣ってあげる必要はなく、自分の都合を主張して良いのです。
お誘いを受けた時は、「ごめんね。今急いでるから後で連絡するね」といった感じでいったんお断りして、後からメールで対応するのが角が立たないでしょう。それに、伝えた“言い訳”を忘れないためにも、文章に残しておくのがお勧めです。

また、忙しいことをアピールしていても、なにかと連絡してくる場合は、お断りの言い訳に忙しさを詳細にアピールすると、かえってその隙間を縫ってくることも。だから、「予定が読めないから、決まったら連絡するね」がお勧めです。

もしスケジュールの詳細や理由を尋ねられてもあやふやにしておきましょう。あやふやにすることで、嘘の少ない言い訳になります。ママの言動は、いつも子供が見ていますので、大きなウソは禁物です。

それに、多少迷惑で苦手なママ友でも、あなたとお近づきになりたいと思ってくれる人だということも心に留めて、ごめんなさいの気持ちも忘れずに。そうすると対応が優しくなりますよ。

3.自分の話をあまりしない!一線を引いておくこと

苦手なママ友とお茶をしているときは、とにかく聞き役に徹しましょう。

彼女が子供のことだけでなく、家庭内のことや実家の悩み事を話してくれたからといっても、あなたも同じように話す必要はありません。
彼女から尋ねられても、「うちは普通だから……」「これといって……」といった感じで、思いつかないふうに答えておきましょう。

いつも自分の話ばかりだと、いずれ退屈になって、自然と次回のお誘いが遠のくでしょう。
反対に、あなたの話をしてしまうと、次から次へと話が発展して、彼女のお気に入りになってしまいます。

嬉しいことがあったときは要注意です。
嬉しい出来事があると話したくなるものですが、話した相手にどんなふうに伝わるか分かりません。

どんなに仲良しのママ友でも、聞く相手の状況次第で、あなたの何気ない言葉が、相手には自慢や侮辱に受け取られることもあるので、トラブルにもなりかねないのです。

嬉しいことも家庭内にとどめておく方が無難です。

4.いつも礼儀正しく!笑顔で!

どんなときも礼儀正しく、笑顔で挨拶を交わすことを忘れずに心がけましょう。沈黙は会話で埋めるのではなく、笑顔で逃げればいいのです。

そうすると、「口下手な人」「おとなしい人」「面白みのない人」と思われることもあるかもしれませんが、少なくとも相手に不快感を与えることはありません。
普段から存在感を主張していないので、特定の誰か(苦手なママ友)と自然消滅を狙っても、目立つことなく良好な関係を続けられます。

5.自分からは連絡しないこと!

「時間ができたら連絡するね」と言ってしばらく経ったら、真面目なママほど「そろそろ予定を伝えないと……」と思うかもしれませんが、苦手なママ友とは、子供の行事で会ったときに普通に挨拶や会話をしているのですから、敢えてこちらからそのことに触れる必要は無いのです。

子供の行事で会ったときに、苦手なママ友の方から「相変わらず忙しいの?」と聞かれたときには、「ごめんね。子供の時間をつくるので精一杯で。私、要領悪いのかしら。本当にごめんなさい」といったふうに謝っておきましょう。

苦手なママ友とはいえ、お誘いをお断りするのですから、申し訳なく思う気持ちを添えるのは礼儀です。

それに、このようなことが重なって数カ月が過ぎてしまえば、苦手なママ友も、もうあなたの連絡を待ってはいないでしょう。
新しい暇つぶしの相手をゲットして、その新たなママ友と意気投合してくれれば、自然とあなたにから遠のいてくれるでしょう。これで心おきなく自然消滅完了です。

終わりに

こんなふうに、礼儀正しい一線を引いたお付き合いをしていれば、多少の壁をつくっても、トラブルに巻き込まれることはありません。
相手の満面の笑みを、敢えて受け入れないのは心苦しいかもしれませんが、そこは心を強く持ちましょう。自分の身を守る術です。

ただし、極端なウソ、ちょっとした意地悪、面倒な表情には気をつけましょう。
そういったママの様子は、子供がお友達に真似をしてしまいます。ママの姿をいつも子供が見ていることも忘れないでくださいね。