「探偵の探偵」(フジテレビ)第2話より。北川景子(写真中央)演じるヒロイン・玲奈と、助手の琴葉(川口春奈)の2人で悪徳探偵を追う

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「紗崎さんにこれを。せめてのお詫びだと伝えてもらえばわかると思います」(阿比留佳則/ユースケ・サンタマリア)

北川景子が、妹を死に追いやった悪徳探偵を追うドラマ「探偵の探偵」(フジテレビ木曜よる10時〜)。7月16日放送の第2話では、主人公・紗崎玲奈(北川景子)の勤務先に、ライバル探偵社の社長である阿比留佳則(ユースケ・サンタマリア)がやってきて、リボンの付いた小箱を峰森琴葉(川口春奈)に渡す。


明らかに怪しいこのプレゼントの中身はGPS発信機。琴葉との電話でそのことに気づいた玲奈は琴葉を横浜中華街に呼び出し、小箱から遠ざけようとする。しかし、説明不足がたたって、琴葉は小箱とともに移動。阿比留の思惑通り、玲奈に手渡してしまう。結果、玲奈が運転するクルマに大型トレーラーやらブルドーザーやらが突進ししてきて、海にドボン! なぜ、阿比留はそこまでするのか。玲奈の妹の死と何か関係があるのか。謎めいたまま物語は進んでいく。


探偵社の社長は善人では務まらないのか


怪しげという点では「スマ・リサーチ社」社長・須磨康臣(井浦新)も阿比留といい勝負だ。「悪いが君は探偵に向いていない」と言いながら、玲奈を雇い入れ、探偵の悪事を暴く「対探偵課」を設立。同社の探偵・桐嶋颯太(DEAN FUJIOKA)に「社長の闇を暴くのを恐れたからですよね」と問いただされても、のらりくらりとはぐらかす。


琴葉に「紗崎先輩を利用してるだけなんじゃないですか!」と責められても、「戻れない目をしていたんだ」「遅かれ早かれ犯罪者になる運命だった」と妙に詩的なコメントで煙に巻く。納得がいかない琴葉が「紗崎先輩が殺人者になったら、社長のせいです!!!」と詰め寄っても、「そうならないよう、技術やノウハウを教えてきた」と胸を張る。須磨康臣、浅いのか、深いのか。いずれにしても底が見えない男なのだ。


白クマ“ポーレット”と琴葉の正体


第2話で、桐嶋は琴葉が、玲奈の亡くなった咲良(芳根京子)と同級生だったことを突き止めた。玲奈が持っている白クマのキーホルダーの正体も描かれた。妹を亡くしたばかりの頃、玲奈は小包みを受け取る。中に入っていたのは手紙と白クマのキーホルダー。手紙には「大好きなおねえちゃんへ(中略)豊橋にね、ポーレットのキーホルダーがあったの。おねえちゃんの分もあったから送るね」と綴られていた。


同じ白クマのキーホルダーが、琴葉のスーツケースにも下げられている。原作でも、玲奈は咲良からこの白クマのキーホルダーを贈られる。この白クマは“ポーレット”という人気のキャラクターで東京では完売続出。でも、ストーカーから逃れるために転校した先で、友達がプレゼントしてくれたと手紙にはあった。この“友達”が琴葉なのか。


さて、第3話の予告動画では、さるぐつわでナイフを突きつけられる川口春奈に、鎖につながれ「やめて!」と泣き叫ぶ北川景子。なんだかハードなことになってきました。さっきまで「やっぱり私は必要ないんでしょうか……」なんて、緊張感のない悩みを打ち明けてたのに! 気が気じゃないまま、今夜10時から。
(島影真奈美)