学生の窓口編集部

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1970年代や80年代の子供たちが熱心に遊んでいたものや、身近に使っていた物の中には、最近の若い人が「何だそれは!」と思うものがたくさんあります。例えば、かつて流行した「ねりけし」。粘土のような軟らかい消しゴムですが、今思うと「なんでそんなのがはやったんだ」と思うものです。

今回は、こうした若い世代は知らない、「昭和の子供たちの間で流行したもの」を五つ紹介します。

カルチャーショック? 昭和の子供が使っていた意味不明なもの5選「スーパーカー自転車」
■間違いなく今ははやらないであろうものばかり……

●男子の憧れ全開!「スーパーカー自転車」
1970年代中盤のスーパーカーブームに便乗する形で登場したのが、「スーパーカー自転車」でした。リトラクタブルライトという、収納式のライトが装備されていたり、後ろにはウインカーや点滅するライトもありました。

また、フレームの真ん中に装着された変速ギアも多くの小学生が憧れたもの。当時の漫画作品のイケメンキャラの自転車もこれだったりするなど、「最もイケてる」自転車だったのです。今見ると「何だこれは……」と思う自転車ですけどね……。

●ペンや消しゴムが飛び出す!「多機能筆箱」
昔はやった文房具の一つに「多機能筆箱」というものがありました。これはさまざまなギミックが備わっている筆箱のことで、例えばスイッチを押すと収納されていた消しゴムが飛び出したり、鉛筆の収納部分がカシャッと起き上がったりしました。

この多機能筆箱は1970年代に登場し、1980年代に特にヒットしました。有名な玩具メーカーの『バンダイ』から発売されたものなど、なんとロボットに変形しました。機能はすさまじいのですが、これで勉強に役立ったかというと、疑問が残るところです。
●誰もが持っていた!「BOXYボールペン」
意味不明なもの、というわけではありませんが、1970年代の男子小学生が必ずといっていいほど所持していたのが「BOXYボールペン」です。なぜ持っていたのかというと、当時流行したスーパーカー消しゴムで遊ぶため。

BOXYボールペンはお尻の部分のノックを押し込んでペン部分を出す「ノック式」。スイッチを押すとそのノックが勢いよく戻るので、その勢いで消しゴムをはじき飛ばすのです。ボールペンがシンプルな構造なので、当時の男の子たちはスプリングを強くするなど改造しまくり。

あまり字は書きませんでした。

●無駄な機能いっぱい!「多機能学習机」
昭和の子供たちの憧れのアイテムの一つが、さまざまな機能が備わった学習机です。1970年代に登場し、1990年代前半あたりまで人気でした。特に1980年代は付属品競争が起こり、「それは要らないのでは」という機能まで装着されるほど。

無駄な付属品として一番有名なのが「温度計」です。昔の多機能学習机には必ずといっていいほど装着されていました。他にも貯金箱が一体となっていたり、鉛筆削りがあったりと至れり尽くせり。ほとんど意味のない「コントローラーパネル付き!」というモデルもありましたね。

●付録といえばコレ!「ソノシート」
昭和の子供たちが収集したアイテムに「ソノシート」というものがありました。これは塩化ビニールで作られた「ミニレコード」のようなもの。薄くて軽く、また安価で大量生産できることから大量に流通していました。ソノシートは、当時の雑誌付録の定番。

学習雑誌など子供向け雑誌でも、特撮作品やアニメ作品の主題歌などのソノシートが付録として付いてきました。今でも熱心な収集家がいるアイテムです。

他にも数多くありますが、今回はこの五つをピックアップしてみました。30代や40代の人たちは懐かしいと感じるものですが、10代や20代の人たちは「何だそれは」と思うものばかりでしょう。

(中田ボンベ@dcp)