ハローキティが映画に Photo by Alberto E. Rodriguez
/Getty Images for Sanrio

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 1979年に製作・公開したコマ撮り人形アニメーション「くるみ割り人形」を新たにミュージカルファンタジーとして作り上げ、昨年11月に公開したサンリオが、世界市場を見据え映画事業を強化していく。同社の人気キャラクター「ハローキティ」の映画を製作し、19年に世界での上映を計画している。

 映画・アニメーション製作、キャラクターの映像・CM出演契約、デジタル事業を展開することを目的に、米国子会社Sanrio Inc.全額出資による子会社「サンリオ・メディア&ピクチャーズ・エンターテイメント」を6月、米国デラウェア州に設立した。資本金は20万米ドル(約2460万円)。最高経営責任者(CEO)には、サンリオの鳩山玲人常務取締役が就任。一部報道によれば、製作と宣伝費を含む総事業費は200〜300億円を見込んでおり、新会社幹部には米ハリウッドなど映画業界の人材を登用するとしている。

 サンリオは今年1月、英国グループ会社が実質的に版権を所有する英国生まれの人気キャラクター「ミスターメン リトルミス」の映画化権契約を、米国の大手映画会社20世紀フォックス社のアニメ部門「20世紀フォックス・アニメーション」と締結しているが、新会社が同事業を担当し、17〜18年の世界同時公開を目指すという。

 「ミスターメン リトルミス」は、71年から英国で故ロジャー・ハーグリーブス氏が描いてきた絵本のキャラクターたちで、その数は86種にのぼり、それぞれが人間の持つ様々な性格を表現。絵本は15カ国語以上に翻訳され、30カ国以上で累計2億冊以上も販売されている。映画「ナイトミュージアム」シリーズ製作・監督のショーン・レビィ氏が映画を製作することが決定している。

 5月22日に行われた15年3月期決算説明会でサンリオは、ハローキティをはじめとするサンリオキャラクターの映画・アニメ事業を新会社に集約し、良質な映像コンテンツの製作から配給、映画関連マーチャンダイズやゲーム化、ハローキティのタレント事業を展開。段階的に外部資本の注入も検討しているとしている。

 ただし、海外事業の営業利益は175億円と前期比14.5%減少しており、ディズニーなどの競合大手のアニメ映画公開が続くなか、サンリオは新会社を通じ映像とグッズによるキャラクター事業の再攻勢をかける。