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●やるときはやるタイプ
ニコニコ動画やYouTubeでの動画の視聴回数が6,000万回を超える人気フリーゲームの映画化第2弾『青鬼 ver.2.0』が7月4日から公開される。館に閉じ込められ、"青鬼"と呼ばれる怪物に襲われる主人公・ひろし(中川大志)らを助けようとするヒロイン・杏奈を演じたのが、女優の平祐奈(16)。今回のインタビューでは、撮影現場での恐怖エピソードを告白したほか、遠足で訪れたお化け屋敷体験や14歳年上の姉・平愛梨とのやりとりなど、かわいらしい素顔をのぞかせてくれた。

――杏奈役に決まったときのことを教えてください。

マネージャーさんからの今年初めての電話で聞いて、すっごくうれしかったんですが、わたし、普段から幼く見られて中学生の役が多いんです。それが今回は自分と同じ高2の役ということで、大丈夫かなと不安もありました。

――ホラー作品という部分での意気込みは?

ホラーって聞くと怖いですけど、でも"青鬼"の場合は、ほかのホラーと違ってゲームということもあるのか、怖いだけじゃなくてちょっとおもしろくてワクワクドキドキする感じがあるので、その世界にわたしも入れるんだ! っとワクワクしました。

――杏奈は学級委員としてシュンくんの家を訪ねます。平さん自身は学校でどんなタイプですか?

わたしも小学校や中学校で委員長をやってたんです。だから一見、まとめられなそうに見えて、やるときはやるタイプかもしれません(笑)。今回の杏奈はちょっと自分に近い感じだったんですが、ただとにかく高2に見えるかどうかが心配で。わたしと(中川)大志くんが最年少だったんですけど、わたしと大志くんじゃ同じ年に見えないし(笑)。

――もしも平さんが実際に"青鬼"と出会ったら、どうします?

絶対無理! 逃げますね。だって青鬼に会ったら食べられちゃうんですよ。しかもなんかグロかったりするし。でも逃げ切る自信もないから、とりあえずあるところまでは逃げて、青鬼が入れなそうな場所に隠れますね。

――今回の作品ではどんなところを楽しみにしてほしいですか?

そうですね。青鬼もですけど新しく出る"フワッティー"とか、かわいい顔をしているのに怖いっていうのがいいですよね。あと、みんなが入っていく館の"ジェイルハウス"。撮影で使ったあの建物に、撮影期間中、わたしたち実際に泊まってたんです! 本当に怖くて。入った瞬間になんだか空気感というか、色が違うんですよ。壁とかに×印とかがあったり、エレベーターに乗ると降りるときになかなか開かなかったり、ちゃんと押した階に着かなかったりして。みんなひとり部屋だったんですが、シュンくん役のタモト清嵐くんが、「祐奈ちゃんの部屋が一番(幽霊が)出るらしいよ」とか言ってきて! 寝られないじゃん! って。大志くんも「そうだよ、出るらしいよ」って。もう乗らないでよ! って感じでした。

――お化け屋敷とか苦手ですか?

実は1回、学校の遠足で行ったことがあって。そのときに初めてお化け屋敷に入ったんです。真っ暗で何も見えないから本当に怖くって、左右どっちに行けばいいのか分からないし、壁をたたいて壊しちゃったんです。そしたら上からアナウンスで「右に行ってください」って言われちゃって(笑)。すごく怖かったんですが、リベンジしようと思って、その後、友達を連れて行ってみんなを怖がらせました(笑)。自分はどこで何が出てくるか知っているので、全然怖くなくて。みんなを怖がらせて楽しんでました(笑)。

●姉・愛梨が演技に悩んだ末の奇行

――お姉さんの平愛梨さんも活躍されていますが、お姉さんは今回の出演に対して何かおっしゃってました?

「よかったね。おめでとう!」って言ってくれました。お姉ちゃんもいま『呪怨 -ザ・ファイナル』に主演してるし、「姉妹でホラーだね、うれしいね」って。ただ今回、わたしはきゃ〜とか叫ぶシーンとかないんですけど、お姉ちゃんは怖いシーンが多くて、台本も読めないときがあったんですよ。本気でおびえてて。あと、「キャー」ってどういう風に言えばいいんだろうってお姉ちゃんが悩んでるときがあったんですけど、あるとき、私が台本を読んでいたら、お姉ちゃんが後ろから急に肩越しに「ふふふ」って現れて。ビックリして「きゃ〜!」って反応したら、「それだ! ありがとう」って参考にしてました(笑)。

――6人兄妹ということですけど、大変なことは? 楽しいことが多い?

すごく仲良しなので楽しいです。お姉ちゃん以外の4人はお兄ちゃんなんですけど、みんなもう大人なんです。わたしは末っ子で。年が離れていて会えなかったりするので、兄弟でLINEのグループを作って毎日連絡を取り合ってます。

――平さんは琉球舞踊やジャズダンス、クラシックバレエや、トランペット、フィギュアスケートもできるそうですね。

好奇心が旺盛なんです。例えば、自分の中でフィギュアだったら1回転できるようになりたいとか目標を決めて、それができたら次は別のことをやるみたいな感じですね。

――女優業にも役立つかもしれませんね。これから女優として具体的にやりたいことはありますか?

『案山子とラケット 〜亜季と珠子の夏休み〜』という主演を務めた作品で、初めて役柄で新しいことに挑戦したんです。テニスだったんですけど。学校が終わってから、テニスの練習に行って、やってよかったと思えることがたくさんありました。今挑戦したいのはアクションです。あと、着物が大好きなので時代劇にもチャレンジしたいですね。

――最後に『青鬼 ver.2.0』での平さんの役と、作品全体のアピールポイントを教えてください。

杏奈はシュンくんと一緒にいて、ゲームを見ている立場です。みんなを心配している気持ちの強い女の子だと思います。作品に関しては、ホラー映画というよりも、ゲーム感覚で楽しんでもらえたらいいなって思います。

(C)2015 noprops・黒田研二/『青鬼 ver.2.0』製作委員会

■プロフィール
平祐奈
1998年11月12日生まれ、兵庫県出身。小学6年生のときに是枝裕和監督の映画『奇跡』のオーディションに合格し、女優デビューを果たす。モデルとしても活躍。6人兄弟の末っ子で、女優の平愛梨を姉に持つ。『貞子3D』で石原さとみの少女時代を、『紙の月』で宮沢りえの少女時代を務めた。今年4月に公開された『案山子とラケット 〜亜季と珠子の夏休み〜』で映画初主演。2012-2013年度おはガールとしてシングル5枚、ベストアルバム1枚をリリースしている。NHKEテレ「Rの法則」にレギュラー出演中。映画『青鬼 ver.2.0』の公開初日となる7月4日にはシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマ板橋で舞台あいさつを行う。

(望月ふみ)