柏木由紀と手越祐也が日テレ深夜帯で奇跡的なニアミス

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 6月27日の深夜に放送されたAKB48のメンバーがプチ旅行をしながらトークをする『旅少女』(日本テレビ系)という番組があり、ここに柏木由紀が出演したのだが、番組では彼女の本音とも言える内容を語っていた。

「自分の意志じゃどうにもならないことって多いじゃない。本当はこうしたいけどAKBを思うとできないとか。AKBがこうだからできないってこともある。だから卒業は結構自分だけじゃないよね。もうこうなってくると。たぶん今まで辞めた先輩もそうじゃないかな。自分の意志だけで辞めてるわけじゃないし」とAKB48の内部事情とも取れる発言をしている。

 この番組で話したことが柏木の総意かどうかは他人にはわからないが、少なからず彼女の今の気持ちが垣間見れた気がする。この番組の放送により、柏木への好感度も久々に上がったかに思える名場面だった。しかし、番組終了して次の番組がスタートした瞬間に、すべての視聴者のそこはかとない心地よさが一瞬にして吹き飛ぶハプニングが発生した。何と日テレでの次の番組は、あの手越祐也がMCを担当する『サッカーアース』という奇跡的な編成だったのだ。

 金曜の深夜にしんみり柏木の言葉を聞いていたファンも多いと思うが、その直後に底抜けに楽しそうな手越が画面に現れるとは誰も思わなかっただろう。こんな番組編成を組んだ日テレは運を持っている。もっか、視聴率でも絶好調である。

●恋愛禁止ではないジャニーズ相手の苦しい立場

 時はさかのぼり、6月6日にAKB48選抜総選挙が行われて、柏木由紀が昨年から順位をひとつ上げて2位になった。柏木自身も順位を上げて嬉しいとは思うが、1位になった指原莉乃に届かなかった悔しさもあるだろう。この順位を糧に来年は何とか1位を獲ってという気持ちで、この1年はしっかり頑張ると決めていたのではないかと思う。

 しかしその選抜総選挙の翌週に、NEWSの手越祐也との温泉旅館で頬を寄せ合う写真とスノーボード旅行に行った時のホテルでの2ショット写真が週刊文春に載ってしまった。AKB48は恋愛禁止のルールがあり、メンバーの恋愛が発覚した時には、何らかのペナルティーがある。指原莉乃がファンと付き合っていたことが発覚した時には、左遷という形で博多のHKT48へ飛ばされた。峯岸みなみがGENARATIONSの白濱亜嵐と熱愛が発覚した時には研究生に降格、さらに反省として自らの意思で坊主頭になった。

 これらの経緯を考えると柏木もなんらかのペナルティーを受けるのが筋ではあるが、未だに何の釈明も無く何事もなかったかのように、AKB48として活動を続けている。とにかく一言謝ってくれればいいと思うファンや許せないと思っているファン、さらにアイツのせいだと手越を恨んでいるファンなど、その感情も複雑だが、個人的な見解としては、柏木が詳しい内容を言わずに一言「お騒がせしてすいませんでした」と言うことで、ことは収まるような気もする。しかし、こんなに大々的に報道されてしまったので、おそらくこのままダンマリを決め込んで何事も無かったことのように、柏木はAKB48での活動を続けて行くだろう。

 だが、手越を援護するわけではないが、そもそもNEWSは恋愛禁止でもないので、手越が誰と付き合おうと遊ぼうとも関係ないことである。柏木の場合は恋愛禁止のルールを破ったから問題なのである。これまでに手越は小嶋陽菜や元SKE48の鬼頭桃菜(現AV女優の三上悠亜)などとウワサになったこともあり、肉食系男子として有名だった。そんな相手だと柏木もわかっていたはずだ。それでも手越と旅行をしたり、2ショット写真を撮ってしまった柏木に完全な落ち度がある。

 それだからこそ、手越を批判するのは真っ当な男性のやることじゃない。むしろ男の憧れともいえる存在ではないか。それに柏木自身も反省しているだろうが、もしここで謝罪してしまったら、面倒なことに何の落ち度も無い手越、つまりその背後に控えるジャニーズをも巻き込んでしまう可能性がある。柏木由紀がダンマリを決め込んでいる理由はそんなところにもある。

文・阿蘭澄史