夕食の約30分前にバナナを2本食べて水分を摂る、これだけ

写真拡大

数年前ブームになった「朝バナナダイエット」は有名ですが、腸の名医、松生クリニックの松生恒夫医師は夕食前にバナナを食べる「夜バナナダイエット」もまた効果的と話します。

朝じゃなくて夜食べて本当にいいの? 最新ダイエット「夜バナナダイエット」について聞いてきました。

やり方はすごくシンプル。
1)夕食の約30分前にバナナを2本食べる。※バナナは1日2本までが目安
2)その後に、お湯もしくは緑茶など、約200ミリリットルの水分を摂る
と、これだけ。

注意点は、食事とともにバナナを摂取するのではなく、食事前にバナナを食べてから水分を摂ること。水分は、無糖かつ温かい飲み物が望ましい。夕食は普通に食べてOK。ただし、満腹に感じたところでやめる、です。

バナナは基本的にそのまま食べますが、温めてホットバナナにしたり、無糖ヨーグルトをかけたりして食べてもいいそうです。

あえて夜に食べる意味とは

では、なぜ「夜にバナナ」なのでしょうか。

「それは、夕食は摂る時間や内容、量が不規則になりがちだからです。外食やコンビニ弁当、空腹からのドカ食い、お酒と一緒に食べ過ぎる...などなど、ついつい暴飲暴食に走りがちですよね。そんな栄養バランスの偏った食事の栄養素を補い、ドカ食い、暴飲暴食を予防するには、低カロリーで栄養豊富なバナナを食事前に食べることをおすすめします」と、松生先生。

実は、バナナ1本(可食部100グラム)のカロリー数はたったの86キロカロリー。2本食べたとしても172キロカロリーです。これはお茶わん1杯分のごはん(252キロカロリー)よりも少ないそうです。

「しかも、バナナの糖分はイライラやストレスを軽減する効果があり、バナナに含まれる食物繊維や水分、マグネシウムには、排便を促す効果もあります。便秘解消にもつながり、肌の調子を整え、吹き出物や乾燥を防ぐこともできますよ」

実際「夜バナナダイエット」をした人はどんな効果があったのでしょうか。「ゆほびか」(2015年8月号・6月16日売)のデータを見てみると、「夜バナナダイエットをして、何らかの効果を実感した人」は102名中78名で、76.5%が効果があったと回答しています。

一番多かったのは「便秘が解消した・胃腸の調子がよくなった」で5割以上、次いで「体重が減った」、「おなかがへこんだ」が続きました。「夜バナナダイエットを始めた翌朝にドサッと便が出た」「毎食後に便が出るようになった」など、おなかの調子がよくなったと答えた人が半数を超えています。

最終的に約20日の「夜バナナダイエット」の結果どうなったか。自由回答を見てみると、
「体重2キロ減、体脂肪率も2%減、ウエスト66が62センチに4センチ減、あごと頬がスッキリして小顔になりました」
「1週間たつと便がゆるくなり、10日後には臭くゆるい便がどっと出て、体が軽くなった感じ」
「体重は1キロ減、足の浮腫み、脇腹スッキリ、アダルトニキビも消え、胸ははりがでて、肌がキレイになりました」
など、喜びの声が上がっています。

ダイエットを失敗する大きな要因は"食欲"。空腹に耐えきれずに途中であきらめてしまったり、食事制限の反動で食べ過ぎを起こしてリバウンドしてしまったりするパターンが多くみられます。夜バナナダイエットは空腹を感じにくいので"空腹"と戦う必要がないのが、大きな魅力です」(松生先生)

あえて夜にバナナを食べる「夜バナナダイエット」。ぽっこりお腹が気になる身としては試してみたいところです。