中国メディアの環球網は27日、中国の株式市場で上海総合指数が26日に一時8.6%下落し、終値で7.4%安と急落したことについて、「7年ぶりの下げ幅」と伝えたうえで、外国のメディアが「ブラックフライデーになった」、「これまで見せていた上昇ぶりも驚くべきものだったが、下落する場合も驚くべき下げ幅となった」などと報じたことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの環球網は27日、中国の株式市場で上海総合指数が26日に一時8.6%下落し、終値で7.4%安と急落したことについて、「7年ぶりの下げ幅」と伝えたうえで、外国のメディアが「ブラックフライデーになった」、「これまで見せていた上昇ぶりも驚くべきものだったが、下落する場合も驚くべき下げ幅となった」などと報じたことを紹介した。

 記事は、中国株式市場のバブルが崩壊に向かっているのではないかと注目を集めていると伝え、急落が続く上海総合指数について、「上昇相場は終わった」、「下落に向けた調整」との分析があることを紹介。さらに株式市場の好不調で中国経済そのものを推し量ろうとする見方もあるため、中国当局がわざわざ「中国経済が堅調であることに変わりはない」などと発表したことを伝えた。

 26日の中国株式市場はまさに大荒れだった。上海総合指数は7.4%安となったほか、深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業版(ベンチャーボード)」は8.91%安となった。上海総合指数の下げ幅は7年ぶりの大きさで、創業版は史上最大の下げ幅を記録。人民元建てで取引される上海と深センのA株市場では、約2800銘柄のうち約2000銘柄がストップ安となった。

 記事は、オーストリアのメディアが26日の中国株急落について「まるで滝のようだ」と形容したことを紹介したほか、米CNNが「26日は中国株にとって最悪の1日になった」などと報じたと紹介。また、韓国紙のソウル経済が「上海総合指数は1日の変動幅が5%を超えることはもはや日常茶飯事」と指摘したことを紹介、韓国総合株価指数の変動幅は1%、米国のS&P500は0.8%に過ぎず、中国株式市場のボラティリティが異常に高まっていることを指摘した。

 続けて、英紙インディペンデントが「中国株バブルは崩壊するのか」という疑問が議論の争点になっていると伝え、中国株が今年に入ってからすでに高値の水準に向けて急上昇していたことを指摘。6月12日に上海総合指数が7年5カ月ぶりの高値をつけた後に急落を始めたと伝え、「投資家たちは急落を続ける上海総合指数がバブル崩壊に向かって進んでいるのではないかと懸念を高めている」と報じたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)