日本人に多い激痛と突然死の危険「大動脈解離」とは

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80年代に一世を風靡したバンド「C-C-B」のベース、渡辺英樹さんが今月12日、大動脈解離で緊急搬送されて入院し、14日から予定していたツアーはすべてキャンセルされた。

タレントの大木凡人さんも今年1月、同じ大動脈解離を発症している。渡辺さんは入院直前まで順調にツアーのリハーサルに励んでいる様子をブログで公開しており、突然の発症であったことが推測される。日本人に多く発症し、循環器疾患による突然死率では心筋梗塞に次いで2番目に高いという大動脈解離は、どんな病気なのだろうか。

■発症時に激痛、命にかかわる

大動脈解離は、心臓から胸やお腹など体の中心をつなぐ太い大動脈の内壁に亀裂が入り内膜と外膜に分離される病気。主に動脈硬化により引き起こされる。大動脈の亀裂に入った血液で組織が壊れ、解離が進むと亀裂が血管の外まで至り、大出血を起こす。いったん発症すると命にかかわることが多く、一刻も早い治療が求められる。

大木さんは発症時、1週間ほど胸の苦しみが続いたあと胸全体が激しい痛みに襲われたという。そのように激痛を覚えるケースがほとんどだが、まれに痛みが軽度の場合もあるそう。動脈壁の分離のせいで他の動脈への血流が悪くなり、手や足に突然、著しい痛みが現れることもある。血管の解離が広がっていくと痛みが胸から腹、背中などへと移動していくことがあるのも特徴。他の臓器にまで血流障害が起きると死亡率がはねあがるため、すみやかに治療する必要がある。
参考:http://bit.ly/1TwHwD8

大動脈解離は高血圧の人に起こりやすいといわれている。遺伝的要因もあり、近親者に罹患者がいる人も要注意だ。自覚できる初期症状はないため発見は困難だが、眠くないのにあくびが止まらないことが続く場合、要因のひとつとして大動脈解離のために副交感神経が刺激されているケースがある。
参考:http://bit.ly/1JWkqCV

予防には、主原因である動脈硬化自体を防ぐことが有効だ。動脈硬化は時間をかけて進行するため、若いころから適度な運動や動物性脂肪の取りすぎに注意するなど、正しい生活習慣を心がけることが重要だ。

■心臓血管専門医の診察を

大動脈解離は、発症した部位によって対処方法が異なる。心臓のすぐにある上行大動脈に大動脈解離がある場合は、心臓の周囲に出血して死亡する危険性が高いため、緊急手術を受ける必要がある。上行大動脈にない場合は、血圧を下げる内科的治療で対処できる可能性があるが、手足や胃腸への血流が悪くなっている場合は、やはり手術が必要になる。
参考:http://bit.ly/1fj2nKm

適切な治療を受けないと、突然死する危険性が高い大動脈解離。痛みや異変を感じたら、すみやかに心臓血管専門医を受診しよう。

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