ソ連と満州の国境に取り残された少年たちの、
決死の逃走劇描く (C)「ソ満国境 15歳の夏」製作委員会

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 俳優・夏八木勲さんの遺作となった映画「ソ満国境 15歳の夏」が、8月1日から東京・新宿K's cinemaで公開されることが決定し、このほどポスタービジュアルと予告編が完成した。昭和20年8月、爆撃が降り注ぐソ連と満州の国境付近に取り残された少年たちの、決死の逃走劇を描き、夏八木さんや田中泯といった名優のほか、柴田龍一郎、六車勇登ら若手注目株が結集している。

 田原和夫氏の実体験に基づいた同名書籍を、「ゴーヤーちゃんぷるー」の松島哲也が監督・脚本を務め実写化。中国ロケでは反日デモにより国外退去にあうなど、多くの障壁を乗り越え完成した力作だ。夏八木さんとともに「永遠の0」に出演した田中や、「東京家族」の柴田、「パラノイア」の六車のほか、「呪怨 終わりの始まり」の金澤美穂、「渇き。」の清水尋也らが共演している。

 東日本大震災から1年後の福島。15歳の敬介は、放送部の作品づくりができないことを仲間たちと残念がっていた。そんなある日、中国北部の「石岩鎮」という村から、取材依頼が舞い込む。期待と不安を胸に中国へ向かった敬介たちは、村の長老から、67年前の出来事を聞かされる。それは、勤労動員としてソ連との国境付近に送られたまま現地に取り残された、新京第一中学校の生徒たちの過酷な体験だった。

 予告では、逃避行を続ける生徒たちの苦難が、切々と映し出されている。衰弱しきった末に現地の人々に助けを請い、かつての石岩鎮である「石頭村」に受け入れられる。そして生徒のひとりである金森(三村和敬)が、村長に「なぜ僕たちを助けてくれたのですか」と問う一方で、時を越えた現代では、敬介たちの手によりその真実がひも解かれていく。またポスターは、「人として語り継ぐべきことがある」というコピーや、毅然とした表情の生徒たちが印象的な仕上がりとなっている。

 映画「ソ満国境 15歳の夏」は、8月1日から新宿K's cinema、愛知・名古屋のシネマスコーレ、大阪・シネヌーヴォで公開。