1位は14年ぶりの新作「ジュラシック・ワールド」 (C)UNIVERSAL STUDIOS & AMBLIN ENTERTAINMENT, INC.

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 6月2週目の全米ボックスオフィス。先週末は大ヒットシリーズ14年ぶりの新作となる「ジュラシック・ワールド」が公開され、北米、全世界ともに歴代新記録のオープニング興収で首位デビューを飾った。

 北米のオープニング興収は約2億0880万ドルで、「アベンジャーズ」(2012年/約2億0700万ドル)を僅差で破り3年ぶりの記録更新。一方、全世界のオープニング興収は約5億1600万ドル。こちらは「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(11年/約4億8300万ドル)を大差で破っての新記録樹立となった。

 同作は1993年夏、「映画の歴史が変わる。スピルバーグが変える」の惹句を掲げて大ヒットを記録したスティーブン・スピルバーグ監督によるSFパニック超大作「ジュラシック・パーク」のシリーズ第4弾。22年前の第1作公開日と1日違いでリリースされた今作は、新設されたテーマパーク「ジュラシック・ワールド」内で遺伝子操作によってつくられた「新種」の恐竜が暴れだし、施設の管理者と来客たちが決死のサバイバルを試みる姿が描かれる。

 メインキャストはサム・ニール、ジェフ・ゴールドブラムらに代わって、クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、オマール・シー、イルファン・カーン、ビンセント・ドノフリオが入り、ほぼ一新。そのせいかシリーズの新作というよりはリブートに近い作品となっている。第3作「ジュラシック・パークIII」(01)と同様にスピルバーグはメガホンをとらず製作に回り、12年のサンダンス映画祭で話題を集めたSFコメディ「彼女はパートタイムトラベラー」の新鋭コリン・トレボロウが監督を務めた。

 批評家のレビューはCGで描き出された恐竜の姿が衝撃的だった第1作と比べて、やや厳しめ。それでも、業界の予想を大きく上回るロケットスタートを果たし、第1作、第2作「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」(97)と同じくオープニング興収新記録を達成。同シリーズの人気を改めて証明して見せた。現状では4億5000万ドル以上の最終興収を狙えるが、この夏は今週末の「インサイド・ヘッド」以降、「テッド」「ミニオンズ」「ターミネーター」「ミッション:インポッシブル」など人気シリーズの新作が控えており、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」と同じように伸び悩むこともありうる。

 1位と大きく離されての2位は、メリッサ・マッカーシー主演のコメディ「Spy」。10日間の累計興収は約5600万ドルで、こちらは期待を下回る成績に。最終興収は1億ドル近辺となりそう。一方、5位のコメディ「ピッチ・パーフェクト2」は累計を約1億7000万ドルまで伸ばし、ユニバーサル映画では第3作の製作準備に入ったという。

 その他、10位には米ロックバンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンの半生を映画化した伝記ドラマ「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」が入った。

 今週末は、ディズニー/ピクサーの新作アニメ「インサイド・ヘッド」に、今年のサンダンス映画祭で好評だったロサンゼルスの高校生たちの青春を描いたコメディドラマ「Dope」が公開される。