「イスラム国」の動きに対して、再び緊張を強いるような報道が英メディアより放たれた。イスラム過激派組織は今、トルコ・イスタンブールで英国人をターゲットとしたテロを密かに計画している可能性が高いというのだ。

毎年250万人もの英国人観光客が訪れるというトルコ。イスタンブールに限っては世界から年間750万人もの観光客が押し寄せるそうだ。だがテロ組織「イスラム国(ISIS・ISIL・Islamic State・ダーイッシュ)」ほか内外テロリストグループの動きが大変活発化していることから、外務・英連邦省はこのほど、トルコに渡航しようとする人々に対して危険度についての認識を「高い」に改めた。今年になってから、トルコでは過激派組織による自爆テロ、車の爆破、裁判所前での銃撃戦が複数件発生しているためだ。

英メディア『express.co.uk』では、同国のシンクタンク機関である「ロイヤル・ユナイテッド・サービス・インスティテュート(Royal United Services Institute)」のRaffaello Pantucci氏が「シリアやイラクと同様に非常に危険な状況にあるのはトルコ。シリアとの国境地帯ばかりか、イスタンブールやアンカラも危ない」と述べたことにも触れている。テロ組織の手口は身代金目的での外国人旅行客誘拐、自爆テロ、車の爆破などだが、特にビーチリゾートでくつろいでいるような英国人旅行客がターゲットになりやすいとしている。英国のマスコミは世界に対して絶大な影響力を持っており、自国民がテロの犠牲となった際にはかなり大々的に書き立てるであろう、それこそがテロリストの狙いだというのだ。

またこれをほかの国の人々が、「5つ星のホテルなら大丈夫。英国人以外は安心してよい」と受け止めてはならないようだ。テロリストたちは外国人旅行客の国籍を確かめながら誘拐や殺害を行っているのではなく、“この観光スポット(ホテル、レストラン、クラブ、ディスコなど)は欧米人に人気”というところをターゲットとして選んでいるのが現状である。そのため日本人もそうした場所で悲劇に巻き込まれる危険性があるのだ。

ちなみに『express.co.uk』がこの話題に関して行った“あなたはそれでもトルコ旅行をしてみたいですか”というWEBアンケートに、65%の人が“ノー”と回答している。旅好きな人々からは、「このイスラム過激派問題に我々はいつまで振り回されなければならないのか」といった不満の声も噴出しているもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)