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マシンによるスクラップブックづくり

今日、思いついた時に好きなモバイルデバイスを使って写真やビデオを撮る事は何でも無い事になった。しかしそうして長年貯めこまれたデータをどう整理するかについてはそれほど簡単な事にはなっていない。

我々の多くは画像を溜め込むがままにしておき、いつか将来に使いやすいツールが出てきて、これらの画像を例えばスクラップブックの様な形で整理できればなと思うのがせいぜいなのかもしれない。

先月のGoogle I/Oで、プロダクトマネージングディレクターであるアニル・サバーワルは「Google Photosでは、マシンによってデータの寄せ集めの整理の自動化を行う」と説明した。更にグーグルはこの為に無制限のストレージも提供するという。

Google Photosの何がすごいのか?

Google Photosはかつてグーグルが買収したPicasaおよび、写真に重点を置いたSNSであるGoogle+の後継サービスだ。

写真共有サービスにおける3度目となる今回の取り組みでは、3つの大きなアイデアがある。サバーワルによれば、

・どんなデバイスからでもアクセスできるユーザーに安全でプライベートな写真・ビデオの置き場を提供する

・ユーザーに写真を管理させる事無く、それがもたらす思い出に焦点を当てる

・それらの思い出を他者とシェアする為の容易な手段を提供する

とのことだ。

彼に依るデモンストレーションでは、他の写真管理アプリにも見られるような時系列だけでなく、人物、場所などのコンテキストによるギャラリー管理が行え、ユーザーが重要と考えるものによって並び換えが行える。デモ上ではイメージのブラウジングは非常に滑らかなものだった。

これらの画像は人-コンテキストの関連や、例えば「トロントでの大雪」と言ったイベント等によって簡単にグループ化、呼出が可能で出先でもコラージュやアニメーション、サウンドトラックなどの作成編集が行える。またグーグルは人によるグループ化の為に顔認証技術すら使っている。

どこまで安全かつ容量無制限なのか?

GmailやGoogle+のユーザーがそうしているように、グーグルを信用しているのであれば、特に言うことはないだろう。しかしもし写真をローカルマシンで保存しており、ネットに上げるのは限られた写真のみだというのであれば、よく考える必要がある。

グーグルだけでなく、アマゾンやフェイスブック、Dropboxにアップルもユーザーがネット上で写真を保存し、限定された人たちとシェアする事をデフォルトにしている。

Google Photosはビデオ・写真の管理ツールとして広く使われるであろう有望な候補に思える。まずはこのツールが主張することがどこまで実現されるかについて注目し、実際に触ってみて分かったことについてはまた報告することにしよう。

Google PhotosはWeb、iOS、Androidの提供が開始されている

画像提供:Adriana Lee for ReadWrite

Robert Glen Fogarty
[原文]