土屋礼央の「ざっくり聞くと」(第6回) 〜新宿2丁目の歩き方〜
土屋礼央(司会):「土屋礼央のざっくり聞くと」今回のテーマは、超ざっくりと初心者向け新宿2丁目講座です。ゲストはお二人いらっしゃいます。まずは、電波少年でおなじみ、芸人の坂本ちゃんです。よろしくお願いします!

坂本: 坂本ちゃんでございます。今日はよろしくお願いいたします。

土屋:そして、新宿2丁目で「art&music gaymix bar星男」を経営されてます、元モデル、歌手で写真家の櫻田宗久さんです! よろしくお願いします!

櫻田宗久:よろしくお願いしまーす。はじめまして♪

坂本: よろしくです、にゃー。

◆「ゲイ」「オカマ」「オネエ」…何と呼べばいい?

土屋:まず新宿2丁目の話に行く前に基本の基本ということで、お二人のことは「ゲイ」とお呼びしてよろしいんですか?

櫻田:はい。僕は大丈夫です!

坂本: 私はゲイと言うとかっこいいので「男色家」みたいな感じでいんですけど。

土屋:男色家!

坂本:何とでも呼んでください! ハゲでもいいし!

櫻田:ハゲの男色家!

坂本:年とってくると羞恥心がなくなってくるので。何言ってもOKみたいな。

土屋:ちなみに、オカマとか、オネエとか、いろいろな名称はあって、失礼な言い方になってしまってはいけないと思うのですが…何が失礼で何がOKとか、線引きってあるんですか?

櫻田:「オカマ」は当事者が言う分には大丈夫ですけど、それ以外の方から言われると、ちょっと失礼な感じになりますね。

坂本:そうですね。人によるとは思いますけど。

櫻田:自分をあえて蔑ませてって感じでは言うんですが、他人から言われると気持ちよくないというか。自分で「ハゲ」って言うのはいいけど、人から「ハゲ」って言われると…という感じ。やっぱりイヤですよね。

土屋:枝分かれの大元がゲイなのですか? プロレスみたいにジャンル分けってありますよね? プロレスラーから新日、全日、みたいに。

坂本: 昔は、ホモとかオカマみたいな言葉しかなかったですよねぇ。90年代に入ってゲイムーブメントみたいなものがありまして。その時に雑誌とかが特集を組んでも「ゲイ」って言葉しかなかった。

櫻田:今は、LGBTという言葉がありまして。レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)、セクシャルマイノリティを総称してLGBTという流れになっていますね。

坂本: 世代が変われば変わりますね。当事者でも勉強しないとわからないですから。

土屋:なるほど。プロレスラーにあたる言葉が「LGBT」って事ですね。

櫻田:プロレスラーなのかなぁ? ちょっとわかんないですけど。ゲイです!

坂本:でもこういう意見って、ノーマルな方の素朴な質問なんですよ。初心者の人って本当に何もわからない。私たちだって、「L」レズビアンのことは詳しくないじゃないですか。だから、土屋さんは興味津々なんだと思いますよ。だから、この中では私はG、ゲイでぇ〜す!

土屋:なるほど、ありがとうございます。プロレスで説明してすみません!