By Automobile Italia

2020年にも発売予定と言われているAppleの自動車「Apple Car」について、Appleのオペレーション担当シニアバイスプレジデントのジェフ・ウィリアムズ氏がCode Conference 2015の席上で同社の自動車は全く新しいジャンルの製品になることをほのめかす発言を行いました。また、Apple Watchについても、2015年秋頃にApple Watch単体で動作するネイティブアプリが使えるようになることを明らかにしています。

Apple's Jeff Williams teases cars as a possible new product category | The Verge

http://www.theverge.com/2015/5/27/8672821/apples-jeff-williams-teases-cars-as-a-possible-new-product-category

Apple to Preview Watch Developer Kit Next Month | Re/code

http://recode.net/2015/05/27/apple-to-preview-watch-developer-kit-next-month/

Apple is showing off its Watch SDK at WWDC, native Watch apps will arrive in the fall | The Verge

http://www.theverge.com/2015/5/27/8672293/better-apps-for-the-apple-watch-wont-be-here-until-this-fall

◆Apple Carについて

Code Conference 2015に登場したウィリアムズ氏は、聴衆からの「あなたたちは1000億ドル(約12兆円)という資金を使って何かをやろうとしているのですか?それとも、自社株の買い戻しを進めるおつもりですか?」という質問に対して「そうですね、自動車は究極のモバイルデバイスです。違いますか?」と、Appleが進めているとみられるApple Carの方向を示唆するような回答をしました。



ウィリアムズ氏はこれ以上の詳細について語ることはありませんでしたが、これまでにiPhoneのようなモバイル端末を発売してきたAppleが自動車にも関心を抱いていることを示し、その方向性も「モバイルデバイス」の延長線上にあることを感じさせる発言となっていました。

◆Apple Watchネイティブアプリが2015年秋に登場へ

2015年4月に発売されたApple Watchは徐々にユーザーの数も増えているものとみられますが、現段階ではApple Watch単体でのアプリ動作はサポートされておらず、必ずiPhoneなどの親端末とペアで使わなければならないことに気づいている人も多いはず。アプリのインストールもiPhoneを介して行うようになっており、あくまで「iPhoneに付随するガジェット」としての色合いが強い状態となっています。

そんなApple Watchですが、今後数か月の間に新たなSDK(ソフトウェア開発キット)の提供が開始され、Apple Watch単体で動作するアプリの作成が可能になることが明らかにされました。詳細は日本時間で2015年6月9日午前2時から開催されるWWDC 2015の場において発表されるものとみられます。



By Shinya Suzuki

この変更により、Apple Watch上で直接動作するゲームアプリの開発や、搭載されている各種センサー、デジタルクラウンに直接アクセスすることが可能になるとウィリアムズ氏は語っています。

Apple Watchの発売後にリリースされたサードパーティー製アプリの中には動作が不安定なものもみられるようですが、これは上記のようなネイティブ環境が使えないことに起因するものもあるとみられています。新たなSDKの提供によるネイティブ環境の実現で、どのような改善が見られるかも関心が集まりそうです。