バルセロナとの契約は残り1カ月。D.アウベスの延長交渉はいよいよ佳境を迎える

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 契約延長を目指すクラブを牽制か。バルセロナと契約延長交渉を進めているブラジル代表DFダニエウ・アウベスは25日の記者会見で、クラブが態度を改めなければ残留はないと、強い口調で語った。各国メディアが伝えている。

 D.アウベスとバルセロナの契約は来月30日で満了を迎えるが、いまだ契約延長に合意していない。このまま交渉がまとまらなければ、フリーでブラジル代表のSBを獲得できるとあって複数のクラブがその動向をうかがっている。

 去就が注目されるD.アウベス本人は現在の心境を「僕はここにいたいけど、どうしてもというわけではない」と語った。今後の交渉の見通しについては「金銭面だけじゃなくて敬意も絡んでくる。もし敬意を感じなければ、別のチームに行くことになるだろう」と、残留の決め手が何であるかを明かしている。

 D.アウベスが重要視する「敬意」だが、現地点ではクラブからそれを感じることができていないようだ。「僕がクラブに与えてきたものを過小評価することは受け入れられない。クラブは僕に相応の価値を与えていない」と不満を露に。さらに「僕は長い間沈黙していたが、彼らは何の敬意も見せなかった。僕にも限界があるし、今はそれに達している」と、32歳のSBはあくまで強気の姿勢で今後も交渉を進めるつもりのようだ。

 気になる決断の発表はCL決勝後になりそうだ。「6月7日に僕の未来を話すことになるだろう。僕の決断は誰からの影響も受けない。僕の未来は僕に委ねられている」とコメント。また一時噂されたパリ・サンジェルマンへの移籍については「ノー」ときっぱり否定した。

 バルセロナは今夏の補強を禁じられており、今季不動の右SBとしてチームを支えたD.アウベスがチームを離れることになれば戦力ダウンは必至。クラブの態度を痛烈に批判したブラジル代表だが、7年間過ごしたチームを想うからこそ、このタイミングで“ラストメッセージ”を送ったのかもしれない。