放映権料がネックに!?

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 伝説の韓流ドラマ『冬のソナタ』の続編制作が決定した。4月に突如流れたこのニュース。新しい主演を迎え、ペ・ヨンジュン(42)とチェ・ジウ(39)の二人も出演すると見られている。

 2002年に放送されたこのドラマは、韓国のみならず日本でも大ヒット、韓流ブームを巻き起こした。一方、韓国を嫌う“嫌韓”の流れも、ここから生まれている。いい意味でも悪い意味でも隣国韓国を知るきっかけとなり、社会に影響を起こした作品と言えるだろう。事実、

「制作会社は、冷え切った韓日関係にいい影響が出るのではないかと期待している」

 と、韓国の通信社・聯合ニュースが報じているほどだ。それでは、2015年冬にも放送と言われている『冬ソナ2』の制作現場は今どうなっているのか。5月26日発売の「女性自身」(光文社)は詳報している。

監督さえ決まっていない状況

 主演を新たに迎えて制作する『冬のソナタ2』のストーリーに関してはトップシークレットだが、ペ・ヨンジュン(42)とチェ・ジウ(39)二人の出演は確定。とはいえ、下手な起用はファンの怒りを招きかねないとして、慎重な姿勢で臨んでいることを韓国芸能関係者が明かしている。

 また、その影響なのか、現在も脚本を執筆しては書き直す作業をしており、この冬放送のはずなのに、監督さえも決まっていない現状だ。

冬のソナタ2』が放送されたとして、気になるのは、また新しく韓流ブームが再燃する可能性ではないだろうか。そこで、テレビ関係者にその期待値を聞いてみた。

「当時(『冬のソナタ』放送の2002年)と違って、今は韓国ドラマは当たり前で、もの珍しさはない。さらに、一部には嫌韓意識さえあります。そうはいっても、あの『冬ソナ』の続編ですから、期待はしています。ただ、ブームが起こるか以前に、放送できるかの問題があります。あまりにも高額な放映権を吹っかけてくるならば、どの局も二の足を踏むでしょう。過去の韓流ドラマの放映権最高額は、2012年の少女時代・ユナ主演『ラブレイン』が1話3,420万円でした。さすがにこんな金額なら、いくら『冬ソナ』でも無理ですね」

 ブーム再燃以前の問題として、伝説的ドラマの続編が日本で放送されるかは、放映権がいくらになるかにかかっているようだ。

(取材・文/タナカアツシ)