爽やかな汗をかいてスポーツに思い切り取り組める季節になってきました。運動にはつきもののスポーツドリンク。健康に良いと思ってたくさん飲むと糖分の摂り過ぎになることはご存知でしょうか。意外に知られていないスポーツドリンクの成分と正しい飲み方について確認しましょう。

スポーツドリンクをなぜ飲むメリット

激しいスポーツをした後には汗をかいて水分や塩分が体内から失われます。ミネラル、ビタミンなどの栄養素も汗とともに排出されて足りなくなるので、これらを補給するために飲むのがスポーツドリンク。特に気温が高いときに激しい運動をすると、脱水症状、熱中症や脚のけいれんが起こることがあります.スポーツドリンクを飲めば、このような症状を回避することができるのです。

スポーツドリンクに含まれる注目成分

最近のスポーツドリンクでは、アミノ酸、クエン酸入りのものが注目株。アミノ酸は筋繊維を構成するたんぱく質の主成分で、エネルギーに変わって筋力を高めて持久力をアップするほか、乳酸の生成を抑えて疲労を回復する効果もあります。クエン酸は、腎臓の機能を高めて、血液をきれいに保ち血管を丈夫にします。その結果、血圧が正常化して体内の老廃物が排泄されます。アミノ酸と同じく乳酸を抑制するので、疲労回復、肩こり、神経痛、リウマチ、五十肩を予防。中性脂肪の蓄積を抑えて、血圧を下げ、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中などの生活習慣病や肥満になりにくい体を作ります。また、免疫力がアップして花粉症・ぜんそく・アレルギー性皮膚炎を改善します。

砂糖の摂り過ぎには注意

スポーツドリンクを飲んでいて気になるのが「甘さ」です。WHOによると、成人の砂糖摂取量の推奨ガイドラインは1日25g。ペットボトル1本(500ml)には、20〜30gの糖分が含まれており、これはジュースなど甘い缶飲料とほぼ変わらない分量で、スティックシュガー10本分に相当します。スポーツドリンクの糖質には、砂糖系、果糖(果物の糖分)系、ステビア(キク科の植物から抽出した糖分)系がありますが、砂糖系は避けるか、適量を飲むように心がけましょう。また、スポーツドリンクの100mg中に砂糖が5g以上含まれている場合は、2倍程度に薄めて飲むようにしてください。ノンカロリーで甘みが強い人工甘味料のアセスルファムKやスクラロースは安全性に問題があるとも言われていますので気になる人も多いでしょう。スポーツドリンクを選ぶときには表示を確認し、できるだけ体に負担の少ないものを選びましょうね。


writer:松尾真佐代