愛する家族を奪われ、復讐を誓う元警察官のマックス役を演じるのはトム・ハーディ/(c) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

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暑い夏は、ひんやり涼しい映画館での作品鑑賞が最適!数々の大作や話題作が順次公開されていくこの時期。そのラインアップに目を通すと、ある“共通点”に気づく人もいるだろう。

【写真を見る】謎の美女、イルサ役にはレベッカ・ファーガソンが大抜擢。スウェーデン出身の新進気鋭の女優がイーサン・ハントとともに活躍する/(c) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

そう、今年は1980〜90年代のヒット映画続編が満載なのだ。そこで見逃せない4作品を、映画ライターの秋山光次さんの解説とともに公開順に一挙紹介!

トップバッターを飾るのは6月20日(土)より公開の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。荒廃した近未来を舞台に、愛する家族を奪われた主人公マックスの復讐劇を描いたバイオレンス・アクション・ムービーだ。

クレイジーすぎる登場人物たちや砂漠の中を滑走する超改造車など、その斬新でブッとんだ世界観は、のちにマンガ『北斗の拳』にも多大な影響を与えたことはあまりにも有名。

秋山さんも、「『マッドマックス』シリーズの最大の魅力といえば、世界を暴力で支配する悪の集団によるパンクでハードな描写。特に1981年に公開された『マッドマックス2』は、1980年代以降の近未来SF映画の世界観に大きな影響を与えたと言われるほど」と話す。

30年ぶりとなる今回の新作は、過去3作品の監督・脚本を手掛けたジョージ・ミラーがそのまま担当。また、米批評サイト『Rotten Tomatoes』では、98%という圧倒的な評論家の支持と、観客の期待度94%という驚異的な高評価を獲得した点からも、その注目度の高さがうかがえる。

「今回、マックス役がメル・ギブソンからトム・ハーディへと変わったものの、アフリカ・ナミブ砂漠でロケをした超過激な“ジョージ・ミラーワールド”に期待!」と秋山さんも語るだけに、見逃せない一作となりそうだ。

続いて登場するのは、一世を風靡した名セリフ「I'll be back!」でおなじみの『ターミネーター』の新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(7月11日公開)だ。今回も人類対人工知能を備えたロボットによる戦いが繰り広げられるが、目玉はなんと言っても12年ぶりにターミネーターとして復活するアーノルド・シュワルツェネッガー!沈着冷静なロボットでありながら、どこか人間味を感じさせるT-800が今作でどんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

また、本作はシリーズとして5作目にあたるものの、タイトルからも分かるとおり、リブート作品となっている。ここから新たな三部作が作られる予定なので、今後の展開にも期待したい。

とはいえ、ファンのなかには、シュワルツネッガーの年齢から、『髪が白くなったT-800なんてアリ!?』と心配する方も多いだろう。しかし、「そこはタイムパラドックスの世界を描いた作品だけに、見事に解消してくれています」と秋山さん。「御年67歳のシュワちゃんも映画の中では驚くほど元気。ここから新シリーズが始まりますが、70歳を過ぎてもまだまだ 『I'll be back!』は止まりそうもないです」とシュワルツネッガーの役者魂に太鼓判を押す。

8月7日(金)には2本の大作が同時に公開される。その一本が『ジュラシック・ワールド』だ。今回はシリーズ第1作に登場したイスラ・ヌブラル島が再び舞台となり、あの惨劇から22年が経ち、新たな恐竜のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」として観光客を集めている…という設定に。気になる恐竜はというと、1作目で人間たちを追い詰めたT-レックスを遺伝子操作して生み出された、過去最悪の凶暴さを持つインドミナス・レックスが登場する。

映画の最大の見どころは、やはりこうした恐竜たちをあたかも現存する生き物のように蘇らせている点だ。秋山さんも「1作目でスティーブン・スピルバーグ監督が革新的CG技術を駆使して恐竜の姿をリアルに映像化し、観る者の度肝を抜きました。恐竜に襲われるという非日常的な恐怖の醍醐味(?)をじっくり味わえるのも、この作品ならでは」と語る。いわば、パニック映画としてだけでなく、恐竜好きの夢を叶えた作品とも言えるのだ。しかも今回はシリーズ初となる3D映像版も制作。きっと今まで以上に目の前で恐竜たちが暴れまくるド迫力の映像が楽しめることだろう。

最後に紹介するのが、心躍るスパイ大作戦のテーマソングに乗せてトム・クルーズが活躍する『ミッション:インポッシブル』シリーズの第5弾『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。

今作では謎に包まれた多国籍スパイ組織「シンジケート」との戦いが描かれ、ロンドン、ウィーン、モロッコなど世界を股にかけて撮影が行われた。そんな同作で、思わず目を止めてしまうのが、ポスターなどにも使われているキービジュアルだ。離陸する飛行機にしがみつくトム・クルーズの姿。なんと地上1500mの飛行機上で、スタントなしのアクションに挑んだという。

「前作でもトム・クルーズは世界一の高さを誇るUAEの高層ビル、ブルジュ・ハリファの外壁をよじ登る離れ業を見せ、我々のハラハラ度のボルテージは上がりっぱなしでした」と秋山さん。「すでに52歳と中年の粋に達した彼ですが、年齢を感じさせない鍛えあげられた肉体美は見ものです」。“ミッション:インポッシブル(=極めて危険な任務)”というタイトルどおり、不可能と思える撮影に挑み続けるトム・クルーズ。その想像を絶するシーンはぜひとも大画面のスクリーンで堪能したいところだ。【記事提供=週刊ジョージア】

※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです