フィリピン映画第3期黄金時代をけん引する
ブリランテ・メンドーサ監督

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 10月22〜31日に開催される第28回東京国際映画祭の国際交流基金アジアセンターpresents「CROSSCUT ASIA」部門で、豊かな映画史を誇り「第3期黄金時代」に突入したと言われるフィリピン映画の世界を特集することが決定した。

 昨年設立されたばかりのCROSSCUT ASIA部門は、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)アジアセンターとのコラボレーションにより、国、監督、俳優、作品テーマなど様々な切り口のもとでアジア映画を特集する。昨年はタイを特集し、大好評を博したが、第2弾となる今年は「熱風!フィリピン」と題し、フィリピン人として初めてカンヌ・ベルリン・ベネチアの世界3大映画祭全てのコンペティション部門に出品を果たしたブリランテ・メンドーサ監督の作品を中心に、フィリピン映画の今を感じるラインナップを取りそろえる。

 フィリピンのインディペンデント映画界が世界に誇るメンドーサ監督は、2009年の「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」でカンヌ映画祭監督賞を受賞。最新作「TAKLUB(原題)」も5月13日に開幕した同映画祭のある視点部門に出品されている。メンドーサ監督は、「今回の東京国際映画祭で、私の映画やフィリピンの映画が上映され、映画祭の一部となることを大変嬉しく思っています」と喜んでいる。「東京国際映画祭は、フィリピン映画だけでなく、私たちが普段映画館で見られないような趣向の変わった類いの映画を見ることができる最高のチャンスです。東京国際映画祭をみんなで応援しましょう」と映画ファンに呼びかけた。

 フィリピン映画界では、メンドーサ監督がデビュー作「Masahista(The Masseur)」を発表した2005年頃から現代に至るまでが「第3期黄金時代」と呼ばれており、「昔のはじまり」のラブ・ディアス監督らが国際映画祭の常連として活躍している。大手映画会社がスターシステムで娯楽映画を量産した1950年代の第1期黄金時代、リノ・ブロッカやイシュマエル・ベルナールがニューウェーブをもたらし、“アジア・インディペンデント映画の父”と称されるキドラット・タヒミック(「悪夢の香り」)らがインディペンデント映画の新境地を切り開いた70〜80年代の第2期黄金時代を経て、デジタル世代の若いインディペンデント作家たちが続々と台頭しており、インディーズ映画の祭典であるシネマラヤ映画祭などを通じ、世界的に注目が集まっている。

 第28回東京国際映画祭は10月22〜31日の10日間、東京・六本木ヒルズをメイン会場に開催される。