父親役で主演したニコライ・コスター=ワルドウ (C)2014 Zentropa Entertainments34 ApS
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 育児放棄、ドラッグ、DVなど現代社会が抱える問題を盛り込んだデンマーク発のサスペンスドラマ「真夜中のゆりかご」が、5月15日公開する。「未来を生きる君たちへ」でアカデミー外国語映画賞に輝いた、デンマークの女性監督スサンネ・ビアがメガホンをとり、「ゲーム・オブ・スローンズ」で世界的な注目を集めるニコライ・コスター=ワルドウが主演。ハリウッドでの活躍を裏付ける確かな演技で、父親の揺れ動く心情を繊細に演じたワルドウが作品を語った。

 美しい妻と生まれたばかりの息子とともに、幸せな生活を送っていた敏腕刑事のアンドレアス。ある日、通報を受けて駆けつけた一室で、薬物依存の男女による衝撃的な育児放棄の現場に遭遇する。夫婦交代で真夜中に夜泣きする息子を寝付かせる日々を過ごすアンドレアスだったが、ある日、息子が急死する。その日から、アンドレアスの中で善と悪の境界線が激しく揺れ動いていく。

 本作に出演のきっかけは、強い衝動に突き動かされた父親を心理をリアルに描いた脚本にあった。「良いストーリーだし、キャラクターに興味を引かれた。脚本を読んで圧倒されたよ。それが1つ目で、2つ目は他に誰が出演するか、誰が監督するのかということ。スサンネが監督と聞いてとてもワクワクした。とにかく脚本だね」

 わが子を亡くす父親という難役を演じたが、どのように感情移入をしていったのだろうか。「よく書かれた脚本だし、キャラクターについてもよく描かれていた。こういった状況に追い込まれたらどう感じるか、時間をかけて考えたよ。想像したくないような状況だから、もちろん簡単ではなかった。男性も女性と同じように子供に対して強い愛情を抱いている。でもこれまでの映画であまり描かれてこなかった。成長した息子と父親の話ならあるが、赤ん坊と父親はめずらしく、そこが素晴らしいと思った。僕も子供がいるし、赤ん坊を抱き上げる瞬間は特別なものさ」

 自身も父親であるということで、本作にはこれまで演じた役柄とは違う思い入れが必要だった。「このような役を今までに演じたことはなかった。役は毎回新鮮だけど、とりわけこの役は……子供を持つ人にとって、その子を失うなんて悪夢でしかない。その感情に自分を追い込むのが一番の恐怖で、大きな挑戦だった」と振り返った。

 「真夜中のゆりかご」は5月15日TOHOシネマズシャンテほか全国で公開。