【5月の株主優待の内容と優待利回りを調査!】 QUOカードの株主優待+配当利回り4%超の銘柄も! 5月の株主優待の最新情報をまとめてチェック!

2016年5月に権利確定する株主優待情報を
ザイ・オンラインが徹底調査!
月は株主優待の実施件数の少ない月だが、油断は禁物だ! 10株で優待利回り4.75%の「隠れ高利回り」銘柄のハニーズ(2792)など自社商品や地域特産品がもらえる人気の銘柄や、QUOカードなどの金券類の優待新設も相次いでいる。その他、株主優待の内容を変更した銘柄がかなりあるので、人気&定番の株主優待を改めて確認するとともに、最新の情報をお伝えしよう。
自社商品や地域特産品などがもらえる人気の6銘柄を紹介
ハニーズは、10株で優待利回り4.75%の「隠れ高利回り」銘柄!
まずは、自社商品や地域特産品、また自社店舗などで使える優待券の株主優待の中から、人気の6銘柄を取り上げる。
自社商品や特産品、自社優待券がもらえる定番の株主優待[5月権利確定] | ||||
最低投資 金額 | 株主優待利回り | 予想配当利回り | 詳細情報 | |
サカタのタネ(1377)/【確定月】5月 | ||||
25万8300円 | ― | 0.89% | ![]() | |
【株主優待内容】100株はAコース、300株はBコース、1000株以上はCコースと、保有株数に応じたコースで複数の優待品から1つを選択 | ||||
【備考】前回100株保有の場合は、ベジタブル栽培キット、山形県産つや姫(1.5キロ)など5種類を用意 | ||||
イーサポートリンク(2493)/【確定月】5,11月 | ||||
16万4700円 | ― | ― | ![]() | |
【株主優待内容】5月は青森県産100%りんごジュース1リットルを、100株で3本、200株で6本、500株以上で12本。11月は青森県産りんごを、100株で1.8キロ、200株で3キロ、500株以上で5キロ | ||||
【備考】ジュースは7月、りんごは1月に届く予定 | ||||
ハニーズ(2792)/【確定月】5月 | ||||
10万5300円 | 2.85% | 1.90% | ![]() | |
【株主優待内容】10株で500円分、50株で1000円分、100株で3000円分、1000株以上で6000円分の株主優待券 | ||||
【備考】優待利回りは100株で計算。ハニーズ、シネマクラブなど、全国の自社店舗で利用可能 | ||||
クリエイトSD HD(3148)/【確定月】5月 | ||||
26万8600円 | 0.56% | 0.99% | ![]() | |
【株主優待内容】500円分の買物優待券を、100株で3枚、300株で8枚、1500株で16枚、3000株以上で24枚 | ||||
【備考】「薬クリエイト」の各店舗(一部を除く)で利用可能。100株でおこめ券3枚、300株以上では指定のカタログギフトも選択可 | ||||
東武住販(3297)/【確定月】5月 | ||||
16万5300円 | 1.21% | 2.42% | ![]() | |
【株主優待内容】100株以上で、2000円相当の下関ゆかりの食品 | ||||
【備考】前回は、ふくの茶漬け、ふくの骨せんべい、焼ふく、焼うにの4品詰め合わせ | ||||
壱番屋(7630)/【確定月】5,11月 | ||||
64万9000円 | 0.46% | 1.62% | ![]() | |
【株主優待内容】500円分の飲食優待券を、100株で3枚、500株で10枚、1000株以上でで20枚 | ||||
【備考】カレーハウスCoCo壱番屋などの国内自社店舗で利用可能。自社グループの店舗数が100の整数倍に達したときは、優待券を追加進呈 | ||||
※優待内容、最低投資金額、利回りは4月18日終値時点 |
昨年、複数の商品から欲しいものを選べるカタログ形式の優待に変更したのがサカタのタネ(1377)。優待内容は、Aコース(100〜299株)、Bコース(300〜999株)、Cコース(1000株以上)で異なり、昨年の場合はベジタブル栽培キット(Aコース)やガーデン育苗セット(Bコース)など、種苗メーカーならではの商品が用意された。
とは言え、選択肢はガーデニング関連商品だけではない。前回は、お米の「つや姫」や横浜Fマリノスのタオルマフラー(Aコース)、醤油セット(Cコース)などもあった。今回の優待内容は、権利確定後の公表となるので、楽しみに待っていたい。
選択制ではないが、東武住販(3297)も届くのが楽しみな優待と言えそうだ。前回の優待内容は、フグの茶漬けや骨せんべい、焼きフグ、焼きうにの4つの美味の詰め合わせ。今回も、前回と同じく2000円相当の下関ゆかりの食品ということで期待できる。
と、ここで、冒頭で紹介した「人気2銘柄の優待変更」について触れておきたい。2銘柄とは、モバイルクリエイト(3669)とアイケイ(2722)。前者はこれまで100株以上で2000円相当の大分県の特産品、後者は100株以上で2000円相当の和風だしがもらえたが、今回からどちらも保有株数別の優待を導入。100株保有では、いずれも優待内容がQUOカードに変更され、優待利回りが大きく下がった。
さらに、アイケイの場合は今回から「1年以上の継続保有条件」も加わったため、これから買っても優待を獲得できるのは来年の5月ということに。どちらも、投資金額が比較的手頃で、優待内容が魅力的、しかも優待+配当利回りが4〜5%と高かったため、会社側の想定以上に株主が増えてしまったということも考えられるかもしれない。
さて、優待内容が微妙に変更されたのがハニーズ(2792)。100株以上はこれまで通りだが、10株と50株の優待が半減となった。しかし、変更後も10株の優待利回りは4.75%とかなりの高利回り。100株でも優待利回りは2.85%あるので、無理に10株優待にトライする必要はないが、お試しで買ってみたい人にはオススメだ。なお、単元未満株を購入できるのは、SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券など一部の証券会社に限られている。
クリエイトSD HD(3148)は、1:3の株式分割に伴い今回から優待内容を変更。最低投資金額は26万8600円(4月18日終値で計算、以下同)と、これまでに比べてだいぶ買いやすい水準となっている。優待内容は薬クリエイトで利用できる買物優待券で、分割後に新設された100株優待では1500円分がもらえる。
株主優待券&金券がもらえる定番の株主優待5銘柄とは?
QUOカードをくれて、優待+配当利回りが4%超の銘柄も!
続いて、QUOカードなどの汎用性のある金券類の優待を見ていこう。5月は、30件あまりある優待銘柄のうち、3分の1強がQUOカードの優待を実施している。その中から、優待+配当利回りが3%台後半〜4%超というお得度の高い5銘柄をピックアップした。
株主優待券&金券がもらえる定番の株主優待[5月権利確定] | ||||
最低投資 金額 | 株主優待利回り | 予想配当利回り | 詳細情報 | |
タマホーム(1419)/【確定月】5,11月 | ||||
4万3100円 | 2.32% | 2.32% | ![]() | |
【株主優待内容】100株以上で500円分の株主限定特製QUOカード。または、100株で1%、1000株で2%、1000株以上で3%の住宅購入やリフォーム時の割引 | ||||
【備考】長期保有優遇制度あり。QUOカードについては、3年以上の継続保有で2倍にアップ | ||||
モリト(9837)/【確定月】5,11月 | ||||
8万3300円 | 2.40% | 1.92% | ![]() | |
【株主優待内容】100株以上で1000円分のQUOカード | ||||
【備考】特になし | ||||
三機サービス(6044)/【確定月】5月 | ||||
6万1800円 | 1.62% | 2.43% | ![]() | |
【株主優待内容】100株以上で1000円分のQUOカード | ||||
【備考】今回から優待を新設 | ||||
日本毛織(3201)/【確定月】5,11月 | ||||
7万8400円 | 1.28% | 2.55% | ![]() | |
【株主優待内容】100株以上で500円分のQUOカード。さらに、1000株で3000円分、5000株で5000円分、1万株以上で1万円分の株主優待割引券(割引券は5月のみ) | ||||
【備考】今回から優待を拡充。ほかに、1株以上で株主優待カタログによる特別価格販売。割引券は、株主優待カタログ、直営スポーツ施設・店舗で利用可能 | ||||
オオバ(9765)/【確定月】5月 | ||||
4万5100円 | 0.98% | 2.66% | ![]() | |
【株主優待内容】100株で1枚(1キロ分)、500株で6枚、1000株以上で13枚の全国共通おこめ券 | ||||
【備考】おこめ券は1枚440円で計算。今回から500株以上で優待内容を拡充 | ||||
※優待内容、最低投資金額、利回りは4月18日終値時点 |
このうち、最も優待+配当利回りが高いのがタマホーム(1419)。4万3100円の投資額で、500円分のQUOカードが年2回もらえる。長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有でQUOカードの額面が1000円分にアップするのもうれしい。QUOカードの代わりに、住宅購入やリフォーム時の割引を選択することもできる。
今回から株主優待を新設した銘柄では、三機サービス(6044)が最も高利回り。しかも、年1回優待実施&期末一括配当のため、この5月に権利を獲得するだけで、年間の優待と配当を獲得できる。
また、表には掲載していないが、ほかにもラクト・ジャパン(3139)や、ジェイコムHD(2462)がQUOカードの株主優待を新設し、株主優待+配当利回りはラクト・ジャパンが3.2%、ジェイコムHDが1.97%となっている。ジェイコムHDの場合は、さらに子会社が運営する有料老人ホームの入居金割引券30万円分ももらえるので、割引券を利用する場合には「超」がいくつも付くほどの高利回りになる。
また、QUOカード以外の金券類の優待では、おこめ券がもらえるオオバ(9765)が今回から500株以上で優待を拡充。100株では従来通りのおこめ券1枚だが、500株では6枚、1000株以上では13枚となり、最も利回りが高いのはなんと1000株保有という事態に! 1000株の場合の優待利回りは1.27%で、100株優待の約1.3倍。利回りにこだわるなら、1000株保有のほうがお得と言える。
最後に、5月末が権利確定日の銘柄は、3営業日前の26日(木)が権利付き最終売買日となる。最終売買日までに、優待獲得に必要な株数を必ず購入しておこう。