アップルウォッチを1週間使ってみた
 4月24日、世界9か国で発売されたアップルのスマートウォッチ「アップルウォッチ」。最も安い「アップルウォッチスポーツ」の38mmでも4万2800円(税別)という価格、バッテリー持ちなどの不安要素から「売れないのでは」という声もあったが、売り切れ報道なども出ており序盤戦は好調のように思える。

 実際、一部のモデルは量販店やオンラインストアでも入荷待ち状態となっているが、購入者の満足度はどうなのだろうか? 購入最速リポートもよいが、実際に使ってみた感じを伝えるために、ガジェット好きの記者が身銭を叩いて購入し、1週間使用してわかった「アップルウォッチの便利なポイント、トホホなポイント」を紹介する。

◆音声入力は正確で便利だが、かなり限定的

 都市部で電車通勤をしている人にとっては「独り言」にも見えてしまうため、ややとっつきにくい音声入力機能。しかし、アップルウォッチではその機能の利便性が最大限に発揮されるため、できれば積極的に使いたいところ。部屋でゴロゴロしているとき、アップルウォッチに届いたSNSやメールの通知から、一部のアプリでは音声入力で返信することができる。さらに音声入力の精度は高く、ほぼ言い直すことなく利用できた。

 ただし万能ではない。音声入力が使えるアプリは限定的だ。たとえば、LINEはスタンプか絵文字での返信に限られている(2015年5月2日時点、以下全て記事執筆時点)。スタンプもデフォルトで用意されたものだけなのが惜しい。さらに、ウォッチに「トイレ行きたい」とルート検索を指定すると、現在地から2時間かかる場所のルート案内を開始したというトホホな話も。これではトイレに間に合わない……。画面の小ささから操作性はスマホに劣るため、結局スマホを取り出して操作することになるシーンも多々あった。

◆片手で使えるアイフォン、両手でしか使えないウォッチ

 先述したとおり、電車内で音声入力は使いづらい。必然的にスマートウォッチも手で操作することになるが、スマートウォッチ初体験の記者にとって一番の盲点は、この点だった。たとえば、電車の吊り革につかまっているとき、もう片方の手でスマホを操作することは多々ある。このシチュエーションで、吊り革側の手につけたアップルウォッチの操作をするためには空いた手をあげて操作するか、吊り革から手を離して操作する必要があった。歩きスマホ以上に歩きスマートウォッチは危険だ。

◆タスク、予定、写真の連携は便利

 記者が使っている最も使っている機能は、カレンダー・タスク管理アプリ。これまで手帳派だったのだが、人と話しているときにすぐ予定を確認したり、細かいタスク管理したりすることが難しく、課題となっていた。時計表示をカスタマイズすれば、カレンダーに登録した次の予定がすぐに管理できる。タスク管理も手元で期限に合わせてリマインドしてくれるので便利だった。

 iPhoneで撮影、保存した画像も指定したアルバムを同期できる。デフォルトでは「お気に入り」マークを付けた写真がすぐに同期され、小さい画面ながら一覧性は高く、デジタルクランを使った拡大・縮小でパッと見るにはちょうどよかった。

◆バッテリー問題はアイフォン側の方が要注意

 18時間(ほぼ1日)持つというアップルウォッチのバッテリー。実際に朝8時から23時まで、SNSの通知を頻繁にうけ(50回以上)、カメラのリモートシャッター機能を5回、写真の閲覧を約10分、天気やニュースのチェックを10回程度使ったが、残量10%となった。ただし、ここにも落とし穴が。iPhone側のバッテリー消費が増大したのだ。普段は充電せずに1日使えるiPhone 6 Plusが夕方には10%となってしまったのだ。iPhoneを充電するためのモバイルバッテリーは必須かもしれない。