ローマでのプレーは来季限りとなる可能性が浮上したトッティ(中央)。直近のリーグ戦ではロベルト・バッジョが持つセリエA記録にあと1と迫る67度目のPKを決めている

写真拡大

 ローマでの雄姿を見られるのもあと1年か。2016年6月で現契約の切れるFWフランチェスコ・トッティに対し、クラブは契約延長オファーを提示しない模様だと放送局『スカイ・イタリア』が報じている。

 ローマ一筋23年目のシーズンを送っているトッティは現在38歳。コンディションを考慮するルディ・ガルシア監督の方針によりベンチに座ることも多くなったが、ここまでリーグ戦22試合に出場し6ゴールを決めている。4季ぶりの参戦となったCLでは大会記録を更新する最年長得点を決めるなど存在感は薄れていない。

 しかし、クラブのジェームズ・パロッタ会長と役員たちにはトッティと選手として契約更新する考えはなく、ディレクター職を用意しているとのこと。言い換えれば、来季終了後の現役引退を勧める方針ということになる。

 トッティ自身は過去に「40歳までプレーしたい」と自身の夢を語っていた。もし今の契約を更新できないとなると、誕生日が9月の元イタリア代表FWの夢はローマでは叶えられないことになる。ローマ一筋の男にチームを離れる選択肢があるのかは定かでないが、一昨年にMLS移籍の噂が浮上した際には「ローマのことだけを考えている」とコメントしていた。

 今回の報道が事実だとして、“ローマの王子様”はどんな決断を下すのか。トッティ本人のリアクションなど、続報が待たれる。