松竹と東宝が2015年2月期決算短信(連結)を発表し、ともに映画・映像関連事業などの好業績が全体の高実績に寄与した。

松竹の売上高は前年同期比1.0%増の898億0600万円で、純利益は41億8000万円(同3.7%増)と大幅増益なった。そのうち映像関連事業は、上期公開の「白ゆき姫殺人事件」「超高速!参勤交代」「好きっていいなよ。」が好成績を収め、夏公開の「ホットロード」もヒット、11月公開「紙の月」が数々の映画賞を受賞した。

また興行は、連結子会社の松竹マルチプレックスシアターズ運営の劇場で、「アナと雪の女王」ほか邦画、洋画、アニメ、ODS(非映画コンテンツ)など365本を上映し好調に推移。テレビ制作、映像ソフト、テレビ放映権販売なども収益に貢献した結果、映像関連事業の売上高は前年同期比4.8%増の472億9500万円で、セグメント利益は同594.0%増の22億3700万円となった。これは前期に次ぐ松竹史上2番目の高業績である。

東宝は、営業収入が前年同期比4.7%増の2069億円となり、純利益は224億7900万円(同27.0%増)で歴代1位の業績となった。そのうち映画営業事業の製作部門では、「STAND BY ME ドラえもん」など27本を共同製作し、「ストロボ・エッジ」などを制作。配給部門では前記作品のほか、「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊」など33番組34本、さらに東宝東和で洋画の「LUCY ルーシー」など10本を配給した。

映画興行事業では、TOHOシネマズを中心とするグループ各興行会社で、前記配給作品のほかに、「アナと雪の女王」など邦画・洋画の話題作を上映。映画館入場者数は前年同期比9.7%増の4020万2000人となった。映像事業部門は、映像ソフト事業、アニメ製作事業、実写製作事業、ODS事業の各収入が貢献し、映画事業全体では、営業収入が同6.2%増の1328億7600万円、営業利益は194億0400万円(同10.9%増)となった。

なお、松竹、東宝、東映の邦画3社の2014年1〜12月累計興収は、984億5302万6042円の13年度比13年度比104.7%で、東宝の14年興収729億6540万6502円は歴代4位の成績だった。東宝は決算に合わせて初めて中期経営戦略を発表し、15年2月期は過去最高の営業利益317億5900万円(前年比11.7%増)を記録したことから、今後3年間も営業利益を300億円超に定め、創立85周年を迎える18年2月期に350億円達成へ向け挑戦していくとしている。東映の15年3月期決算短信は5月に発表予定。

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