石井岳龍監督の最新作『ソレダケ / that's it』に出演している水野絵梨奈/[c]2015 soredake film partners. All Rights Reserved.

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『狂い咲きサンダーロード』(80)の鬼才・石井岳龍の最新作『ソレダケ / that's it』(5月27日公開)。社会の底辺に生きるはみ出し者たちを、バイオレンスとロック音楽を交えて描く青春物語だ。そんな本作のヒロイン役に抜擢された元E-girlsの水野絵梨奈が、かなりハードな演技に挑戦している!

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水野が演じるのは、裏社会の人間に拘束されている風俗嬢・南無阿弥(なんむあみ)役。どん底に生きる裏社会の調達屋・大黒(染谷将太)が、冷たいコンクリートの部屋の中で過ごしている阿弥と出会うことで、物語はその鼓動を早めていく。

ギリギリの精神状態で悲痛の叫びを発したり、激高する大黒になじられて突き飛ばされるなど、阿弥の登場シーンはハードなものばかり。両手にピストルを構えて血だらけで疾走する姿や自らシャツを脱ぎ捨てて感情を露わにさせる場面など、水野がこれまでのイメージにとらわれない役を全身全霊で体現している。

そもそも水野は、E-girlsやFlowerの中心的メンバーとして活躍していたアーティスト。切れ味抜群のダンスパフォーマンスを武器に、若い世代を中心に人気を博していた。

しかし2013年、女優業に専念するためグループの脱退を発表。その後は舞台「広島に原爆を落とす日」や映画『Zアイランド』(15)などに出演し、女優としての活動が本格化している。

主演の染谷のほか、渋川清彦、村上淳、綾野剛ら個性派たちが集まった本作。故・吉村秀樹が率いるバンド・bloodthirsty butchersの音楽が全編に散りばめられた“爆音ロック映画”としても見どころ十分だ。

そんなインパクト大の本作で、水野はダンスで鍛えた高い表現力と強いハートを遺憾なく発揮した。ハードな世界観に身をゆだねた彼女の壮絶な女優魂をしかと見届けてほしい!【トライワークス】