携帯電話事業から撤退したノキアが、同市場への再参入を検討しているようです。米Re/codeが報じています。
 
フィンランドのノキアは、2013年に、かつて同社の主力だった携帯電話事業を米マイクロソフトに売却しました。
 
しかしRe/codeが2つの情報筋から得た情報によれば、同社は早ければ来年にも、携帯電話市場への復活を検討しているようです。またノキアは、仮想現実(VR)領域を含む、新たな技術分野への参入も計画していると、同メディアが伝えています。

中心となるのはノキア・テクノロジーズ

携帯電話部門の売却後、ノキアにはネットワーク機器事業、ライセンス事業、サービス事業の3つが残りましたが、今後携帯電話を含む新事業を牽引するのは、ライセンス事業を展開する、3部門のなかでももっとも規模の小さいノキア・テクノロジーズとなる模様です。
 
ライセンス事業というと、知的財産をライセンス供与する事業に特化するのが普通ですが、ノキア・テクノロジーズの場合、新製品を設計し、その特許を他社にライセンス供与する事業も展開しています。ただし現時点までに発表されているのは、「Zlauncer」というAndroidプログラムと、「N1」というタブレット設計のみです。
 
しかし業界関係者はこの2製品は始まりに過ぎないと見ており、ノキアの技術力、開発力は侮れないと述べています。

マイクロソフトとの契約切れが復活のとき

情報筋によれば、ノキアがこれまで沈黙を守ってきたのは、マイクロソフトに携帯電話事業を売却した際に、今年末か来年第3四半期ごろまでは、ノキア・ブランドで電話を販売しないという契約を結んだためと見られています。つまり契約が切れた時点で、ノキアが携帯電話市場に復活する可能性は極めて高いというわけです。
 
ノキア・テクノロジーズは米カリフォルニア州サニーベール、英ケンブリッジ、フィンランドのエスポーおよびタンペレに拠点を持ち、昨年にはドルビー研究所の元役員を採用、先週には長年シスコで役員を務めてきたGuido Jouret 氏を最高技術責任者(CTO)に据えるなど、人材確保にも乗り出しています。
 
ただし携帯事業に復帰するといっても、これまでのように携帯電話のハードウェアを販売するという形ではなく、製品設計やライセンス供与などを中心としていくと見られています。
 
 
参照元 : Re/code
執 筆 : lunatic