1980年代を舞台にしたラブストーリー

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乾くるみ氏のベストセラー小説を映画化した「イニシエーション・ラブ」の完成報告会見が4月20日、都内で行われ、主演の松田翔太、前田敦子、木村文乃、堤幸彦監督が出席した。

原作は、2004年に発売され、累計発行部数150万部を誇る恋愛ミステリー小説。1980年代の静岡と東京を舞台につむがれる2つのラブストーリー。静岡で主人公の鈴木と出会うヒロイン・マユに扮する前田は、80年代への印象について「アイドルの方がすごく好きで、今でもカラオケとかでよく歌ったりします」といい、「その時代に生まれたら、アイドルになりたかったです」とニッコリ。「イニシエーション(通過儀礼)」にちなんだ「自身の転機は?」という質問にも、「『AKB48』に入って、卒業したことがどちらも転機ですね。あそこで鍛えられて、強くなれたと思います」と真しに答えていた。

小説ならではのトリックが全面化するだけに、「映像化不可能」といわれた本作。それでも、堤監督は「不可能と言われたポイントを、原作者の乾先生自身があるアイディアを出していただいて、それで解決しました」と話し、「カメラ目線という撮影手法が大好きなんですが、実際に撮ってみると現場ではすごく変な感じなんです。でも、今回ほどカメラ目線が活きた作品はほかにない」と自信をにじませた。さらに、東京で主人公を誘惑する美女・美弥子役の木村は「原作に忠実なんですが、先入観なく普通に面白い恋愛映画として見られてしまう。それが堤監督のトリック、手腕で、その分ラストのだまされ方がすごく大きい」と最敬礼だった。

一方で、主人公を演じた松田は「(結末を読んで)最初はあっけにとられた感じで、すべて見透かされたような気持ちになりました」と述懐。心優しいマユと、都会的で洗練された美弥子といった、タイプの異なる2人の女性間で揺れ動く役どころだが、自身は「遠距離恋愛はムリだと思っているタイプなので、(女性は)情けないところを知っていたりとか、生活感があるほうが好き。どちらも、好きです。映画を見て頂ければ、そんな気持ちがわかって頂けると思います」と歯切れ悪く明かし、会場の笑いをさらった。

「イニシエーション・ラブ」は、5月23日から全国で公開。

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