ポルトMFリカルド・クアレスマは、15日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグのバイエルン・ミュンヘン戦で、前半の3分と10分の7分間で2ゴールを記録した。1点目はPKで、2点目はバイエルンDFダンテの“プレゼント”を生かしたゴールだ。

かつて、クアレスマは「役立たず」扱いだった。2008年8月31日、ジョゼ・モウリーニョ監督(当時)の希望で、2500万ユーロ(約31億8000万円)でインテルに加入したときのことだ。

だが今、クアレスマはキャリアで最高の時期の一つにある。ここ3試合で5得点を挙げ、今季はすでに10得点に達した。自己最多記録に並ぶまで、あと1カ月半の時間がある。

1年前の『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、クアレスマは「ポルトで喜びを取り戻した」と話していた。真のクアレスマは徐々に姿を見せ始めたのだ。そして2月、パソス・フェレイラ戦でトレードマークであるアウトサイドキック、「トリベラ」でゴールを決めたとき、もはや疑いはなくなった。彼は復活したのだ。

インテルサポーターはどう思っているだろうか。インテルでは、リーグ戦でデビューした際にすぐにゴールを記録した。もちろん、このときも「トリベラ」だ。だが、その後の5カ月での24試合、そして後半戦の13試合で、彼は消えてしまった。

確かにいくつかアシストはあった。インテルが3冠を達成した2010年のCLで2試合に出場もしている。だが、マドリッドでバイエルンと対戦した決勝、クアレスマはベンチにも入らずスタンドから観戦した。その前のシーズンは、1月にチェルシーにレンタル移籍され、そこでも失敗している。

クアレスマは「インテルやイタリアでの経験で、うれしかったことは覚えていない。僕は悪い扱いを受けた」と話している。

当時のクアレスマは、実質的にすべてを勝ち取ったチームにおける唯一の失敗だった。光っていたのは、彼のピアスだけだった。その後、クアレスマはトルコ(ベジクタシュ)での2年半やUAE(アル・アハリ)を経由して、ポルトへと復帰した。

ポルトはクアレスマの古巣であり、彼はここでブレイクした。その前には、スポルティング・リスボンからバルセロナへ移籍したが、1年で去っている。「でも、当時はまだ20歳だったんだ」とクアレスマは話していた。今、31歳になった彼は、欧州を魅了したポルトのトッププレーヤーとなった。