写真はドラマ公式HPより

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 今クール最も注目されているドラマといえば、『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)を挙げる人は多い。『半沢直樹』(TBS系)や『リーガルハイ』(フジテレビ系)で見事な演技を見せ、高視聴率男として知られる堺雅人が主演なだけに、その期待値はかなり高い。

 今回のドラマで堺は、今までのキャラとはまったく違う、寡黙な精神科医を演じる。そのための役作りを昨年末から始め撮影に臨んでいると、「女性自身」(光文社)が報じた。

 記事によれば、スタッフが事前に用意した専門書や資料は受け取らず、自分で本を選び、精神科医のイメージを作り上げている。また、これだけ期待されるドラマだけに番宣も大々的に行う予定だったが、「それよりも役作りを優先したい」と、番宣にあまり協力しない旨をスタッフに申し出たそうだ。

 これだけ聞くと、自分の役作りのためにわがままを通す、テレ朝の暴君『相棒』の水谷豊を思い出させるが、堺の場合、それとはまったく違うようだ。

あくまで謙虚な高視聴率男

 堺は、『リーガルハイ』、『半沢直樹』と立て続けに主演を務め、高視聴率をたたき出した。天狗になってもおかしくないはずだが、現場ではかなりの気遣いを見せている。

 共演者には自分から声をかけ、現場を盛り上げる。過酷なロケであっても常に笑顔を絶やさず、決して現場の空気を悪くするようなことはないという。

 一方で、性格が悪いというウワサもあるが、それについては関係者が語ってくれた。

「過去、週刊誌嫌いで対応がよくなかった時期がありました。それが今でもウワサされて、性格が悪いと言われますが、そんなことはありません。最近取材した人たちからは、とても好感が持たれていて、特にドラマの宣伝になるとわかれば、きちんと答えてくれます」

 人当たりがよく、視聴率もとれる理想的な俳優。『Dr.倫太郎』にも高い期待が寄せられているが、堺が選んだ作品だからこそ、視聴者を裏切ることはないだろう。

(取材・文/タナカアツシ)