田中の球種が読まれている? カート・シリング「直球と変化球で、肘の角度が違った」

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スプリットで空振りを取れたのは3球


 田中将大は4月12日(日本時間13日)のレッドソックス戦に今季2度目の先発。内容は5回を投げて被安打4(被本塁打1本)、自責点3(4失点)、3四球、4三振と肘の状態を懸念する周囲を完全に黙らす結果とはならなかった。
 しかし、序盤から苦しい投球ながらも初勝利をあげたことで、何より田中にとっては一歩前進したと言える。
 大量7点リードを初回からもらい、効率的で積極的な投球が期待された。結果は5回で97球を要した。打線は前回のブルージェイズ同様、同地区であり、さらには補強で強化された強力レッドソックス打線を相手だった点は考慮しなければならない。

 レッドソックス戦ではアウトが必要な場面で、スライダーを使って三振を取れたのは収穫であり、田中自身も狙い通りだったと語っている。
 一方で目立ったのは、スプリットを見逃されていたことだ。試合を通して、スプリットで空振りを取れたのは3球のみ。そして97球を投げて、取った空振りはたった6球だった。

『ESPN』で解説を務めていたカート・シリングは、ある可能性を話した。
‘Schilling said he saw a different arm angle on Tanaka’s fastball than he did on his off-speed stuff, and wondered if that too could have been a factor in the Red Sox hitters laying off Tanaka’s splitter.’
田中の直球と変化球での肘の角度が違っており、レッドソックス打線が田中のスプリットを見逃していた理由の一つとしての可能性をシリングは挙げた

 最も田中の試合後のコメントは「今日のスプリットはキレがなく、振ってもらえなかった」と、もっとシンプルであった。

スプリットを生かすには、打者の目線を変える必要がある


 さらにシリングは今後スプリットを有効にするためには、「フォーシームをストライクゾーン高めに突いて、打者の目線を変えていく必要がある」と指摘。それが昨年は、よりできていたのではないかと言う。

 シリングは開幕戦後に出演したラジオ番組で、田中の開幕戦の投球について、スピードが出ないとスプリットを生かせないことや、このような内容が続くと、トミー・ジョン手術を受けざるを得なくなると危惧していた。
 しかし、今回の田中の投球を見て、違った見解も述べた。キャンプ中の田中のプログラムはスローペースなものであったことから、まだ肩が仕上がっていないのではないかと話している。

 ジラルディ監督も、田中は本来の姿に戻る過程の道半ばであることを認識している。レッドソックス戦では直球を前回の登板よりも多く投げたことを重要なステップと捉えているようだ。

‘I thought he was better with the fastball but didn't throw as many strikes with the off-speed stuff,’ Girardi said. ‘The next step is to put those things together and we’ll have Tanaka.’
「今日は直球が(前の試合より)良かったが、変化球で(前の試合に比べると)あまりストライクが取れていなかった。次のステップは両方を合わせることで本来の田中を取り戻すことができる」

出典:Masahiro Tanaka takes small step, but not yet up to speed By JOHN HARPER in NEW YORK DAILY NEWS on Apr.13 2015

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