菊地凛子主演作『ラスト・サマー』を日本で見られるチャンス!/[c]2014 Cinemaundici Jean Vigo Essentia. All Rights Reserved

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昨年のローマ映画祭に出品された菊地凛子主演のイタリア映画『ラスト・サマー』が、4月29日から東京・大阪で開催されるイタリア映画祭の特別上映作品として日本で初上映されることになった。

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これを受け、第71回アカデミー賞外国語映画賞受賞『ライフ・イズ・ビューティフル』(99)や『副王家の一族』(07)のプロデュースを手掛けたことで知られ、『ラスト・サマー』でもプロデューサーを務めているエルダ・フェッリからMovie Walker宛てにメッセージが送られてきた。

「突然のメッセージをお許しください。私は『ラスト・サマー』のプロデューサーを務めましたエルダ・フェッリと申します。『ラスト・サマー』は昨年のローマ国際映画祭で3賞を受賞した作品であり、この度、東京で開催されるイタリア映画祭で上映される運びとなりました」

「本作の主演は菊地凛子で、幼い子どもとの苦しい離別を経験する日本人の母親の役を演じています。また、クルーには『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)で今年のアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したミレーナ・カノネロや、『ピアニスト』(01)『愛、アムール』(12)の編集を担当したモニカ・ヴィッリがいます」

「私たちは、若き新人監督レオナルド・グエッラ・セラーニョリのヴィジョンを実現するべく集結し、一本の映画を作り上げました」

「この映画は、文化的アイデンティティを奪われた人間が小社会の中で力を拡張する姿を描いたユニークな作品だと思います。その普遍的なストーリーと道徳的判断を回避するスタンスが、私がこのプロジェクトに惹かれた理由であり、この作品は世界中のシネフィルに愛されるだろうと確信しています」

同作のストーリーは、6歳の息子の親権を失った若い日本人の母親ナオミ(菊地凛子)が、英国人である元夫の裕福な一族が所有するヨットの上で息子に会うことを許されるというもの。息子に最後の別れを告げるためにナオミに与えられた時間はわずか4日間。元夫の一族の指示を受けた乗務員たちの冷たい監視の目の中で、ナオミは孤立しながらも、長い別れの前にわが子との絆を構築しようとする。

大半は英語、一部日本語で撮影された異色のイタリア映画で、日本語部分の脚本には吉本ばななが協力している。共演はオランダ出身のヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲンや英国出身のルーシー・グリフィスなど、出演者も国際色豊かだ。『ラスト・サマー』はイタリア映画祭2015東京会場で4月29日(水)14時30分から上映予定。【UK在住/ブレイディみかこ】