新会長に当選した麻生渡・福岡県知事(撮影:吉川忠行)
 全国知事会は17日午後、東京・平河町の都道府県会館で知事会議を開き、梶原拓・前会長(前岐阜県知事)の知事職引退にともなう会長選挙で、福岡県の麻生渡知事が当選した。47都道府県の知事が一票ずつ投じ、麻生氏は27票を獲得した。無効票が1票あった。

 今回の会長選びは、初めて選挙で行われた。麻生知事は10代目の知事会長で、九州の知事として初めて就任した。当選を受けて麻生新会長は「成果を挙げるためには47人が、お互い研究し、団結することが不可欠。全力を挙げて改革のために、日本のためにがんばっていく覚悟」と決意を表明した。

 一方、19票獲得と健闘したが敗れた増田知事は、「多くの支持をしていただいた。これからも一つにまとまっていくことが大事。同じ方向に向おうと結束固めをする一つの通過点となった」と振り返った。

 任期は梶原前会長の残りの任期である07年5月まで。【了】

■麻生渡(あそうわたる・65) 昭和14年生まれ、京大法卒。昭和38年に通商産業省入省、特許庁長官などを経て、平成7年福岡県知事に当選。現在3期目。
※柔道四段で、寝技は嫌い。(個人ホームページより)