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日本の英語教育では英語が喋れるようになる訳がない

【PJ 2006年12月30日】− 中央教育審議会がまとめた、小5から英語を必修にすべきという報告書について、ニュースキャスターの木村太郎氏は英語教育は5年生からでは遅すぎると「TOKYOHEADLINE」4月3日号の「ニュースの真髄」に書いていた。内容を要約すると、米国から帰国した知人の兄弟の英語力に微妙な差が出たそうで、小学5年と3年の兄弟がアメリカの現地校に入ったところ、帰国時には2人とも英語が「母国語並み」になったが、それでも兄はどこか日本的、それに反して弟はネイティブ同様のレベルだったという。専門家によると、ある年齢を過ぎると母国語を介して外国語を理解するので母国語の影響が残るのだという。

 5年生の兄がそれで、日本語の影響が英語に反映されたと考えられる。よって木村氏は5年生からでは遅いと提言しているのだ。また、報告書には英語の授業は週1回程度が適当とされているそうで、ペラペラのレベルを目指している訳ではない。それも中途半端な話で、インターネット利用が不可欠なこれからの時代にはもっとしっかりした英語教育を目指すべきではないか、と彼は主張している。カリフォルニア生まれの国際派キャスターの考えに全く同感である。

 小、中、高、大学生、社会人に長く英会話といわゆる受験英語(この2つが異なるところが問題)を教えていた経験から言うと、小学校5年生では既に発音器官が日本語向けに訓練されていて、英語の発音がそろそろ難しくなっている。これが小学校2年生だとネイティブに近い米語発音が容易である。

 わたしは中学1年から文法中心の英語教育を受けた。大学も英文科である。それでアメリカに行ってどうだったか?随分奇妙で硬い英語だと笑われたり通じなかったりした。道を聞いてもアメリカ人の返答が聞き取れず、何度も「エクスキューズ・ミー?」と聞き返し、遂には理解するのを諦めた経験がある。10年も日本で英語教育を受けた結果がこれで、悔しくて情けなくて涙まで出た。

 "I'm looking for a job.(アイム・ルッキング・フォー・ア・ジョッブ)"すら通じなかったのだ。米語の発音ではジョッブではなくジャーッブである。コーヒー、バニラアイス、チキン、ビールといった簡単な言葉が通じないとはよく聞く話だ。笑い話ではない。

 最近ではALTというネイティブ・スピーカーの講師もいて、日本の英語の授業も少しはましになっているのかもしれないが、英会話学校に来る生徒を見る限り、その会話能力の低さにはがく然とした。

 口語表現も教えず、3択、適所補充、長文問題などで点数を付ける受験英語重視の英語教育を続けていてはいつまで経っても実践で役に立つ英語はおぼつかない。いつから教えるかが一番の問題点ではない。また、5年生に週に1回ぽっきりの英語の授業をして日本語が変になる事などあり得ない。

 それより何より、どう教えるかが一番問題なのだと、いい加減文部科学省も気づいたらどうだろうか。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 明子【 東京都 】
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