ドバイには、私が見たこともないようなお金の使い方があるものだ。

  世界一の高層ビル「台北101」をしのぐビルの建築計画もそうだが、このたび発表された高層マンション「タイムズ・レジデンス」は、なんと世界でも唯一、建物が回転する住居用施設になるというのだ。

  動力は太陽光発電でまかない、重さ8万トンの30階建て施設が、24時間ごとに52度ずつ回転するのだ。建設総額は1億0900万ドル(約130億円)で、2007年6月に着工、2009年第1四半期内に竣工の予定だ。各戸の間取りはベッドルームの数が1−5室などさまざまだが、設備はどれをとっても豪華で上等な代物をそろえた。設計はグレン・ハウエルズ・アーキテクツとパーマー・アンド・ターナーだ。

  全200戸はいずれも360度の視界を持つこととなり、何時にどこを向いているかも前もってわかる。価格はまだ明らかになっていないが、販売は2007年3月から始まることになっている。

  デベロッパーのドバイ・プロバティー・リングは、世界各地に同様の回転タワーを23カ所建設する計画を示している。1秒当たり電気コンロ21台分の電気を使うだけで5ミリずつ回転するこの建物だが、個人的には「もっといいエネルギーの使い道があるだろ?」と思ったりもしている。 【了】

■オリジナル記事:SkyscraperSunday: City of Arabia's "Green" Times Residences

■ブログ:ジェットソン・グリーン(JetsonGreen)(2006年12月18日付)より

■筆者  プレストン・コーナー(Preston Koerner )氏:

  ジェットソン・グリーンは、緑化施設、持続可能な建築、革新的な不動産造成に関する解説を行っているブログ。

*このブログで書かれている内容については、筆者個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解や意向を示すものではなく、ライブドアにより承認されたものではありません。また、このブログの筆者はライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

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