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東京・池袋は戦々恐々、サリン警戒なみの態勢も!(下)

東京・池袋は戦々恐々、サリン警戒なみの態勢も!(下)
池袋消防署では、職員がノロウイルスによる集団感染した。救急隊員などのプロがいる消防署でも防ぎきれなかった。(撮影:穂高健一)
【PJ 2006年12月19日】− (中)からのつづき。東京・豊島区の某大手スーパーマーケットの管理職から、ノロウイルス対策を聞くことができた。従業員には、池袋保健所で見せてもらった『ノロウイルスの食中毒を知ろう』(発行:社団法人日本食品衛生協会)の抜粋を一枚のA4にまとめて全員に配布していた。

 「基本中の基本は手洗いです。トイレではかならず手洗いしてから、消毒する」この徹底を推し進めているという。「生鮮食品や惣菜や調理パンなどを扱う者は、衛生手袋をつけさせる」。ふだん以上に厳しく指図している。「まな板のアルコール殺菌はこまめにやる。庖丁の殺菌灯はいっせいに取り替えました」。球切れによる、殺菌のアイドルタイムを避けるためだと教えてくれた。

 「体調不良の従業員が出たら、はやめ出勤停止させるように指示しています。歳末商戦で人手が必要です。例年ならば、多少熱があっても出てこいといいます。しかし、今年の池袋界わいは非常事態ですからね。年末、年始商戦をまえにした今、うちの店で集団感染者を出したら、後ろ向きの仕事ばかりになる。お客さんにも迷惑をかけてしまう」と強調していた。

 通常は店内で、月に一度の安全衛生委員会を開く。いまや日々のミーティングでも、嘔吐物や排泄物は危険物だ、という認識を社員に持たせているという。

 「問題は、ホテルメトロポリタンのように、客がノロウイルスを店内に持ち込んだ場合です」と外部進入にたいする警戒心を強めていた。「子どもさんや、お年は吐き気がしたら、トイレまで我慢できず、売り場で嘔吐するケースも予想されます。まず客を遠ざける。電車のアナウンスのように、『嘔吐物は危険物ですから、触らないように、遠ざかってください』と放送します」。

 サリン事件の教訓を生かそうとする鉄道会社と、対応に類似するものがあると思った。つまり、嘔吐物をサリンと見立てたシュミレーションなのだ。

 「従業員がマスク、白衣、手袋、靴などの完全装備で身を包み、清掃する。そして、塩素系で消毒していきます」と管理職が手順を教えてくれた。「トイレの中で嘔吐物を見つけたら、掃除よりも、先に封鎖だと決めています」という。

 トイレで清掃していた担当者に聞いても、「トイレは直ぐに使用禁止の貼り紙をします」と用意する現物をみせてくれた。

 繁華街にもどると、「消防署の職員が、歳末警戒の立ち入り検査で、うちの店に入ってきて、ノロウイルスをばらまかれると嫌ですよね。だけど、査察に来るなともいえないし。それで営業停止になったら、どうなるんですかね」という。職業は教えてくれなかったが、雑居ビルの経営者かもしれない。それも住民の声の一つだと思った。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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