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オーマイニュース苦戦という朝日新聞の記事を見て

【PJ 2006年12月18日】− 17日(日)の朝日新聞朝刊で、オーマイニュース苦戦という見出しがあった。私も、オーマイニュースにも記者登録をしようかなと思ったが、PJの仲間が記者登録してもなかなか記事が載らないなどと、なんだかなあと言うことで止めた。そのときからオーマイニュースをいつも見ているわけではないが、何を見て苦戦と言っているのかを、記事から読み取ろうとした。

 記事から読み取れることは、編集方針や記事の質がネットで批判されて、サイトの閲覧数が伸び悩んでいるのと、実名主義がネットの匿名が主流のネット文化と衝突して、正念場にたたされているとある。なんだかよく分からないので、一つずつ考えてみた。

ひと月1000万件のアクセスならまずまずでは
 サイトの1日あたりのアクセスが9月で35万件、現時点では20万件だそうだ。これは、ひと月にすれば、600万件から1000万件ぐらいになり、これがそんなに悪いのだろうか。元々日本と韓国では、違うのだから、韓国のオーマイニュースのようにならないから苦戦とすれば、初めから間違っているのではないだろうか。日本は韓国と比べて既存メディアの保守傾向が強いと言うことはない。むしろ、逆かも知れない。

 年内に5000人を目指した市民記者登録が、12月で2700人ほどだ。まあ、目標に比べて約半分ほどなので、これで苦戦というのかも知れない。でも、始まったばかりで、しかも、実名が原則で2700人というのは、そんなに悪い数字ではない。ただ、記事を書いたことがある人は400人、1日に来る記事は30本というと、これが苦戦という記事のテーマなのかも知れない。そうだとすれば、まあそうだ。

PJニュースとの違いは何か
 PJニュースは記者全員で400人ぐらい。記事の数はオーマイニュースと同じくらい。つまり、書く人の比率が高い。この原因を、私なりに考えてみた。まず、オーマイニュースは専門の記者と市民記者の区別が分からない。ポータルサイトのようになっていて、字が小さく記事が沢山あるように見えて読みにくい。掲載のハードルが高い割に謝礼が少ない。編集長が名前だけのように感じる。10人も編集者がいて、普通の新聞のようにしたいという感じがする。

 市民記者の記事の質が高くないのは、言ってみれば当たり前だ。それを暖かく育ててゆくというか、そういう姿勢で記事に当たらなければ、自分ではプロみたいにはかけないと感じて、記事を書く前に投稿する姿勢が萎えてしまう。まして、薄謝で実名でと言うことになれば、よほど好きな人以外は書かないだろう。それでも書く人は偏った市民と言えるのではないだろうか。

 PJニュースは、編集長と書き手のコミュニケーションが結構とれている。編集長も一人で何でもやっているし、へまもする。しかし、1年365日、毎朝4時に起きて、一生懸命推敲したり、編集したりしているのを、PJ達もよく分かっている。毎月1回は、有志だけではあるがPJ塾として、夕方から、深夜近くまで意見を戦わす。

100万人と言えども我行かんの気概
 PJニュースの編集長は、全国どこへでも出かけていって、話をしたり講義をしたりするのを拒まない。また、どんなに、意見の違う人の記事でも、趣旨が変でなければ、ライブドアの批判でも、載せてしまう。実際、精神病と闘病している人の記事を載せて、ライブドアの社員から、苦情が来たりしている。しかし、彼は頑として載せるのを止めない。大げさに言えば、百万人といえども我行かんと言う気概だ。それでなければ、個人がすべての責任を負うなどと言う断り書きのあるニュースに、実名で投稿するなどと言うのは、なかなかできまい。

 多分、編集長が実際に身近に動いているし、彼なしでは、多分PJニュースは続かない。オーマイニュースの編集スタッフは、専門家なのも知れないが、ネットニュースにかける情熱の点では、失礼ながら、なかなか及ばないのではないだろうか。

 と、苦戦の中身の感想を書いたが、つまり、こんなことを書いても、PJニュースは、ちゃんと載せてくれるだろうと思いながら書いている。オーマイニュースで、親会社の悪口を書けるだろうか。書いたとしても、載せてくれるだろうか。それが載せられなければ、既存のメディアと何ら差はない。何でも載せるように編集すれば、実際の記者の数はどんどん上がるはずだ。自分の書いた記事が載って、怒る記者はいないだろうから。もし朝日新聞の言うように、今が苦戦と思うなら、簡単なことだと思いますが、鳥越編集長。【了】

■関連情報
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【 東京都 】
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