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観光地のこわーい「時価」「料金表示なし」「突き出し」

【PJ 2006年12月15日】− 寿司屋の「時価」がコワイのは皆さんもご承知と思う。行き付けの寿司屋なら大体の料金体系を把握しているからいいが、そうでない場合は十分に注意が必要である。メニューに料金が書いていない店も注意した方がいい。わたしは京都の「川床」が高いという事を知らず、古ぼけた店なのでそう高くないだろうと、若い頃に無謀にも友人2人と入って鳥ナベを食べ、とんでもない値段を取られた。店を出てから、入ろうと誘った友人と大喧嘩をしたものだ。

 以来、知らない店に入る時は相当警戒するようになったが、それでも度々(やられた!)と思う事がある。千葉のとある駅前の食堂では、店構えからしてそう高くないと踏んで「時価」の魚の煮付けを注文して大失敗した。とんでもない高値だったのだ。

 福島のある温泉街の閑古鳥の鳴いている飲み屋では、失敗しないようにと恥をしのんで「ビール1本おいくらですか?」と聞き、500円と確認してから注文した。すると頼んでもいない「乾き物」がズラズラと並び、ちょっと不安になったが、サービスなのだろうと自分に言い聞かせてその幾つかに手を出した。ビール2本を飲んで会計を頼んだらイヤな予感が的中した。4000円と言われ、(話が違うんじゃない?)と鼻白んだが、仕方なく支払った。あのおつまみ代という事だろうが、憤懣やる方なく、翌日頼んだタクシーの運転手さんに逐一報告すると「そんな事、されましたか」と残念そうに言った。つまり、地元の人にはそんな事はしないのだ。

 そして、よくわからないのが「突き出し」。わたしの行き付けの寿司屋で出してくれる小鉢は無料だが、大方の店では、300円、500円、時にはもっと高い料金をチャージする。頼みもしないのに出してお金を徴収するこの日本的な悪習をわたしは仕方なく受け入れているが、ある観光地の寿司屋で、友人2人で1本のビールを注文した時にはグラスも突き出しも2個出て来た。店を出てからレシートをチェックしたところ、突き出し料が2個で1200円も付いていた。ビール1本500円が実質1700円に付いた訳である。そんな店ではうかうかとグラスを2個頼めない。

 その後もいわゆる「ボッタクリ」またはそれに準ずる事は数回あった。高々1万円以内の話だから、海外で数十万円もボッタクられるのとはスケールが違うが、それでも感じが悪い事には変わりがない。わたしの場合は観光地でよくボッタクられている。「1回しか来ない客からは取れるだけ取る」と裏話をしてくれた観光地の人がいた。こういう行為は結果として観光地全体の評判を損ね、衰退をもたらす。少なくともわたしはボラレた店には2度と行かないし、観光地のお店に対して非常に懐疑的になって、結果として使う金額が非常に少なくなる。

 時価などという客を惑わすような曖昧な表現は避けて「高価」と書き直した方がよっぽど親切というものだ、とイヤミのひとつも言いたくなる。【了】

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「毒入りコラムは蜜の味」

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 明子【 東京都 】
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