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走り納めだ! 師走のフルマラソン=栃木県(下)

走り納めだ! 師走のフルマラソン=栃木県(下)
『校長先生、ガンバレ』の横断幕を持った、少年野球のメンバーたち。男子女子がともに大きな声で、声援を送る。栃木県・第2回さのマラソン大会で。(撮影:穂高健一、12月10日)
【PJ 2006年12月12日】− (上)からのつづき。マラソンランナーが身体で感じる暑さと寒さの境目は気温セ氏9度だといわれる。栃木県・佐野市の『第2回さのマラソン』はスタート直後から、霧が晴れて気温が上がってきた。暑さに軍配が上がった。

 同コースは、スタートから15キロ地点まで穏やかな登り勾配がつづく。紅葉の終わった山間だ。走るほどに汗をかく。山間部に入ると、道路の両側には杉木立が多くなった。日陰が涼を与えてくれた。

 15キロでUターンした後は、27キロ地点までひたすら下り勾配。向かい風になった。それは苦ではなく、むしろ汗を拭ってくれる、快いコンディションに思えた。

 給水所は5キロごとだ。スポーツ・ドリンク、水、スポンジなどが用意されている。ランナーはカップを鷲づかみにし、口に運ぶ。各給水所はかならず飲む。それを省くと、やがて脱水症状から、足の筋肉が痙攣を起こす。

 食べ物としてはバナナとチョコレート、レモンの輪切りが並ぶ。どこの給水所もワンパターンだ。これでは楽しみが少ない。カステラとか、梅干しとか、飴とか、目先を変えれば、ランナーは好印象を持つものだ。経費はさして変わらないのだから、次ぎの大会では工夫が必要だろう。

 トイレは給水所の近くにある。大会パンフレットには、そう記載されていたが、いざ走ってみると、どこにあるのか、目立つ看板がない。21キロの第一関門にいた大会関係者に聞けば、すでに通り過ぎているという。これには困った。

 25キロから歩くランナーがやたら目立ってきた。暑さもあるが、キロ表示がないからだ。ランナーは1キロごとに6分のイーブンで走り続けると、ジャスト4時間でゴールに入れると、計算しながら走っている。

 キロ表示が少ないと、勘に頼ることになる。マラソンは先を争う競技。はやる心がセーブできず、マラソンの敵であるオーバーペースになってしまうのだ。どんなベテランでも、オーバーペースになると、完走ができないといわれている。

 大会運営のスタッフは約600人と聞く。道路の要所に立つ『交通整理係』の人員が実に多い。主催者はそれだけ交通事故対策に気を配っているのだろう。理解はできる。だが、スタッフの一部を『1キロごとの、キロ表示係』に回せば、次回からは参加者は増えていくだろう。少なくとも、リタイアしたランナーは同じ大会に出たくないものだ。

 第二関門のある、30キロあたりからは河川沿いの道だ。眼下には清流。車もなく、走りやすい。桜葉はすべて散っているが、春には見事な桜並木だろう。こういう風景にめぐり合えると、地方大会の好さが味わえる。

 35キロを過ぎると、『あと5キロ』、『あと3キロ』という表示が出てくる。しかし、『残り1キロ』表示を見ても、歩くランナーがやたら多い。やはりオーバーペースだったのか。気の毒だ。

「ゴールまであと300メートルだよ。ガンバレ」と沿道の関係者が激励する。その先にいくと「あと400メートルだよ。ガンバレ」という。(いい加減じゃないの)。だれもがラストスパートをかける、残された大切な距離。正確な情報がほしいところだ。

 ゴールすると、大会の女子スタッフがシューズの紐を解いてRCチップ(記録計測器)を外してくれた。きめが細かい気配りを感じた。PJの記録証には4時間06分と記されていた。

 それを手にして大会会場からは無料バスで駅前に出た。佐野ラーメンの町だ。42・195キロも走れば空腹だ。ラーメンの塩分が身体に吸収されていくようで、いい感じだった。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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