【ファンキー通信】こんな上司はいやだ! 嫌われる上司ベスト10決定!!

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 ごう慢な上司に、優柔不断な上司。言うことを聞いてくれない上司に、怒りっぽい上司。嫌われる上司にはいくつかの傾向があるが、このほどアメリカで興味深い調査が行われた。アメリカの大手人材開発コンサルタント会社「DDI」が、900人以上のサラリーマンに『部下が最も困る上司の態度は何か?』を調査したのだ。

 それによると、最も困る上司は『目上の人に八方美人な態度』だそうだ。取引先に無茶なお願いをされても断りきれず、挙句、部下に「お前ちょっとやっとけよ」と部下にスルーパスする上司だろうか? そのほかベスト10には以下のような特徴の上司が並んだ。

 2位『部下に裁量権を与えない上司』、3位『もめごとを無視する上司』、4位『ごう慢な態度』、5位『優柔不断な上司』、6位『衝動的な態度をとる上司』、7位『仕事を他人に任せられない上司』、以下『短気』『頑固』『プロ意識に欠ける』などが続いた。ごう慢な上司は男性に多く、仕事を他人に任せられない上司は女性が多かった。これはアメリカの調査結果だが、日本ではどのような上司が嫌われるのだろうか?

 「アメリカで1位になった八方美人な上司は日本では逆に好かれる傾向にあるのではないでしょうか? 日本で最も部下に嫌われやすい上司はごう慢な上司。『ごう慢な上司に困っている』という相談はよく受けますね」(フリー人材開発コンサルタント・豊田博之さん)

 ほかにも、日本人に嫌われる上司として『もめごとを無視する』『頑固』が挙げられた。嫌われる上司にも国民性が反映されるようで、日本人にはごう慢・無視・頑固という態度が嫌われ、日本人はアメリカ人に比べとてもメンタル面を重視する傾向にあるとのこと。それにしても、どうして上司はごう慢に、そして八方美人になってしまうんでしょうか?

 「会社の中での上司とは、ほとんどの場合かつては部下で誰かに監督されていた人々です。しかし、自分が監督する側に回ってしまい、職場の態度については誰も口出ししてくる人はいません。いわゆる“裸の王様”です。そんな状況がごう慢な上司を作り上げているのではないでしょうか? また、上司とて会社の中では駒にすぎず、上司の上司に怒られて、いわゆる“板ばさみ状態”に陥ります。本来は八方美人ではない人も、こういった状況になるとすべてにいい顔をしないといけない、という強迫観念に駆られ八方美人になるのではないでしょうか」(同)

 う〜ん、上司も案外大変そうだ。裸の王様になったり板ばさみになったりするのは大変なので、今後とも部下のままでいようかと思います。(梅田カズヒコ/verb)