靴専門店を全国展開するエービーシー・マート<2670>の三木正浩会長が代表を務める経営コンサルタント企業「イーエム・プランニング」(東京都目黒区)が11月22日時点でTBS<9401>の発行済み株式総数の5.05%(906万5700株)を保有していることが、30日に同社が関東財務局に提出した大量保有報告書でわかった。取得額は約254億円で、三木会長らが借り入れで資金調達を行ったとしている。

 同社は9月25日に約7万株を取得したのを皮切りに、10月初旬から11月初旬にかけて、TBS株が2600円台後半から2700円台前半で推移する中、集中的に買い増した。今回の大量取得で、6月に提出のされたTBSの有価証券報告書によると、19%超保有する筆頭株主の楽天<4755>に次ぐ、実質2位株主になったと見られる。

 イーエム社はエービーシー・マート株を17.2%保有し、筆頭株主(32.2%保有)の創業者・三木会長らに次ぐ第3位株主。三木会長はエービーシー・マートがジャスダックに上場した2000年に多額の創業者利益を得たとされ、同年の高額納税者番付では納税額7億3000万円で全国15位につけている。また、同番付では、同じくジャスダック上場を果たした楽天の三木谷浩史社長が18億9000万円で第2位として名を連ねている。【了】