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抜根除草作業は延べ10キロ。人海戦術で進む=東京 

抜根除草作業は延べ10キロ。人海戦術で進む=東京 
10人のクルーはそれぞれ鎌(かま)、熊手(くまで)、箒(ほうき)の三つ道具を使い、丁寧に雑草を刈る。東京・葛飾区の上平井橋付近で。(撮影:穂高健一、24日)
【PJ 2006年11月29日】− 東京・葛飾区の中央を縦断するように、『中川』が流れる。かつては草土手だった。74年前後には頑強なコンクリート護岸になった。同時に、護岸のうえには『中川緑道ジョギングコース』ができた。路面には正確な200メートルピッチの距離盤が埋め込まれている。

 中川に架かる高砂橋から上平井橋まで、幾つかの橋がある。それらを一区切りとしたジョギングコースが設定されているのだ。A(5.39キロ)、B(3.51キロ)、C(1.83キロ)コース。それぞれ信号は無いに等しい。

 3コースを合計すれば10.73キロ。2周すればハーフマラソン、4周ならばフルマラソンとほぼ合致。練習タイムが大会への記録の目安にもなる。市民ランナーにとっては恵まれた環境だ。むろん、ウオーキングでも腕時計をつければ、距離と時間の測定ができる。

 同コースにはサツキ花壇があり、幅1.0〜1.5メートル(目測)で、延々と続く。この時季は同区からの請負で、メンバー10人(男性が4人、女性が6人)による、手刈除草の作業が進んでいる。農薬はいっさい使わない、雑草の根までも引き抜くという抜根除草だ。

 クルーは高砂橋から下ってきて、上平井橋付近の右岸で作業をつづけていた。25日からはちょうど折り返し点のように、左岸の作業に移った。この先まだ距離が長いようだ。

 メンバーの一人ひとりが鎌(かま)、熊手(くまで)、箒(ほうき)の三つ道具を使い、腰をかがめ、丁寧に雑草を刈る。そして、根まで抜き取る。

 作業は朝八時半から夕方4時半まで。メンバーには私語や雑談などなく、黙々と作業をつづけている。『勤労』ということばがぴったり。中腰の姿勢はみた目に大変な作業だ。女性の一人に聞けば、「楽しいよ。雑草を取れば、気持ちよくなるし」と話す。

 どんな仕事でも苦労はつきものだ。クルーのリーダー(男性)に聞いてみた。立地的な事情から、小型トラックが奥まで入り込めない場所が多い。刈り終わった雑草の運び出しが大変だと語る。
 
 作業員が注意していることはランニングをする人、自転車に乗った人たちと、接触事故を起こさないようにすることだという。作業は年4回。この時期はまだ良い。「季節的に大変なのが夏場です。炎天下の作業だから、脱水症状による熱中症に陥りやすい。危険と背中合わせの作業です」と語る。

 「茂みのなかには犬の糞が多い。作業をしていると、踏みつけてしまう。愛犬家はマナーを守ってほしい」とリーダーは話す。ゴミ清掃は別会社チームがあるらしい。ふだんから清掃されているので、障害になるゴミは少ないようだ。それでも、古タイヤやバッテリーが投げ棄てられていたこともあるという。

 11月末には今回の除草作業は完了する。次回は4月下旬からの予定。サツキの花壇が彩り豊かに咲くのは、5月の一度だけだ。PJはジョギングしながら、ふだんから花壇の手入れがあればこそ、10キロのサツキ緑道が楽しめるのだと、感謝の念を持った。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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