本日(27日)にも、‘France Football’誌が主催する2006年のバロンドール(欧州年間最優秀選手)が正式に発表され、レアル・マドリー所属のイタリア代表DFファビオ・カンナバーロが今年のバロンドールを受賞する予定だが、その一方でカンナバーロの受賞を巡って疑問の声が上がっているのも確かだ。

「カンナバーロは‘バロンドール’に値しない。確かにワールドカップ・ドイツ大会では優勝した。しかし、素晴らしいシーズンを送ったとは言えない。それに今シーズン、レアル・マドリーではいいところを見せていない」。

‘'France Soir'’のインタビューでそうコメントしたのは、1991年のバロンドール賞に輝いた元フランス代表のFWジャン・ピエール・パパン氏だ。同氏は、「ユベントスでもワールドカップでも常に安定したプレーを見せた」GKジャンルイジ・ブッフォンがバロンドールにふさわしいとの見解を示している。

「私だったら、バロンドールはブッフォンに与えるだろう。しかし、カンナバーロの受賞はうれしく思うよ。ディフェンダーに賞が与えられるのは、多くのイタリア人ディフェンダーにとっても励みになるはずだ」。イタリアのテレビ番組でそうコメントしたのはアリーゴ・サッキ氏だ。

この他、ヨハン・クライフ氏、ミシェル・プラティニ氏らもロナウジーニョ、サミュエル・エトー(ともにバルセロナ)、ティエリ・アンリ(アーセナル)がバロンドールにふさわしいと語るなどカンナバーロのバロンドール受賞に一石を投じていた。すべての人を納得させることは難しいということだろう。