携帯電話番号ポータビリティー制度がスタートして2週間、勝者と敗者の明暗がハッキリしてきた。新規契約者数から解約数を差し引いた契約者の純増数で、auが35万2600件とドコモの4万800件、ソフトバンクの2万3800件を大きく引き離して独り勝ち、3カ月連続で契約数首位を維持したことが8日、電気通信事業者協会(東京都港区、小野寺正会長)が公表した10月の携帯電話・PHSの契約数のまとめで明らかになった。

 2006年10月末現在の累計契約数は、前年同月比5.3%増の9407万7600件で、05年12月から11カ月連続で9000万件超で推移している。

 auは全国で契約数を増やし、特に関東地域が14万7600件と突出。ドコモは関東地域も1万6600件で、ソフトバンクの1万8900件の後塵を拝した。

 ソフトバンクはサービス開始前日、孫正義社長が「予想外」割りなどの割引サービスを発表し、他社からの乗り換えを狙った。しかし、社内体制が未整備だったことから、システム障害が発生し、一時乗り換え手続きを停止するなど、初動で混乱が続いた。【了】

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