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野良猫の虐待は、惨殺な犯罪への道か(下)

野良猫の虐待は、惨殺な犯罪への道か(下)
獣医の避妊手術をおえた野良猫。これから『地域猫』として解放される。22日、東京・世田谷区で。(撮影:穂高健一)
【PJ 2006年11月08日】− (中)からのつづき。『野良猫に餌をやるな。餓死させろ』という強い批判が、ボランティアたちに向けられるようだ。「餌付けが野良猫を増やしていると、誤解されています」と世田谷区・祖師谷の田口さんが語った。「餌付けをやめても、猫には強い生命力があります。鳩、ネズミ、ミミズ、ヤモリ、トカゲを食べて生きながらえるし、自然淘汰はしません」と、同区在住の菊池さん(女性・55)が言葉を添えた。
  
 野良猫を放置しておけば、ゴミを漁り、子猫を餓死させてしまう。他方で、猫は生後6カ月から発情する。年2〜4回の発情期を迎え、1回に3〜6頭を産む。 結果として、環境がさらに悪化する。「避妊した上の餌付けです。究極の目的は地域猫をなくす活動です。せめて餌付けは黙認して欲しい」と蘆花公園・地域会館の会合に参加した、7人全員がつよく語る 。

 「人間のエゴで、飼い猫が野良猫になってしまうのです」と田口さんは話す。地方では飼い犬。都会では猫を飼う人が多い。住居の密集地では犬の鳴き声の苦情が多いから、猫が選ばれる。散歩に連れて行かなくてもいいので、年寄りには猫がペットとして好まれるようだ。

 誰でも金を出せば、ペットショップで猫を買える。子猫はかわいい。「可愛がった猫が、親猫になると簡単に棄てる。動物を物扱いにしている」と菊池さんは批判する。

 猫はわりに迷子になるらしい。マンションのエレベーターに乗ったら、もう帰ってこれない。ボス猫に出くわすと、通路が阻まれてしまう。飼い主は真剣に探さず、早くに諦めてしまう。その結果、飼い猫が野良猫になるのだと教えてくれた。

 最近は人間の心が荒み、自己中心になってきた。児童虐待が目立つ。猟奇な事件の犯人は幼い頃に動物を惨殺していたケースが多いようだ。それは世界共通らしい。

 弱い小動物の虐待は犯罪者の芽だ。思春期に、猫や犬などの動物を虐待し、死骸を切り刻み、そこに快感を覚えると、やがてエスカレートし、人間を標的にするようになる。あげくの果てには残忍で、猟奇な事件の殺人犯として、世間を騒がせる人物になるのだ。

 『動物愛護法第27条』の罰則では、『愛護動物をみだりに殺し又は傷つけた者は一年以下の懲役または100万円以下の罰金に処す』と規定されている。刑事罰が科せられるのだ。地域住民は、動物虐待の現場を目撃すれば、見逃さず、犯罪者として110番通報することだ。とくに若者、青年たちの場合は、早くにして罪を教え、殺戮防止にも一役買うことになる。

 社会全体のなかで、皆殺しのような惨殺事件をなくすためにも、この法律の厳格な運用による、犯罪防止への機運を高めていくべきだろう。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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